2006年6月30日

図書目録完成!

あたしの勤務先の図書目録は、昨年から

1)辞典・語学書カタログ
2)新書カタログ
3)ブックカタログ

という三種類になりました。2)の「新書カタログ」というのは文庫クセジュとuブックスのカタログです。

一昨年までは、「総合カタログ」と「クセジュカタログ」の二種類でしたが、語学を分け、ついでにuブックスも同じ新書サイズだからということでクセジュと一緒にし、全部で三種類になったのです。

語学のカタログは、一番の稼ぎ時である春に書店店頭に置いてもらう必要もあって、春先に完成し、新書カタログもそれから一、二ヶ月ほど遅れて出来上がっておりました。

ところが、思想書・歴史書・文芸書などの単行本を収録した、まさしくメインのカタログが今年度版はまだ出来上がっていなかったのですが、来月初めにあるブックフェアに間に合うように、このほどようやく完成いたしました。

ずいぶん前から、書店や読者の方から「出来次第送ってください」という予約(?)の電話やファクスが届いていましたので、順次発送をしていきますが、目録っていうのは、もちろん商売上必要な方もいるようですが、本以上に人気が高いですね。

確かに目録は「タダ」ですけど、どうみたって目録集めを趣味にしているとしか思えない感じがします。目録を眺めていて、ふと気になった本が目にとまり、本屋で買ってくれれば、それはとてもありがたいことですから文句を言う筋合いではありません。

でも、ブックフェアなどに参加していると、こんなに目録は減っていくのに、なんで本は売れないんだろう、と思ってしまうこともしばしばです。

ところが、この目録人気、最近はちょっと変わってきましたよね。本について調べるなら、各出版社のウェブサイトや書店のウェブサイト、アマゾンなどのオンライン書店のサイトでも、だいたいの用は足ります。

もう少し古い本でも、図書館のオンライン蔵書検索ができますので、むしろ紙の目録をめくるより便利だったりします。

そういうわけで、目録の制作部数もかなり減りました。たぶん、どの出版社も同じなのではないでしょうか。どんなにパソコンやインターネットが普及し ても、紙が持っている独自の便利さが取って代わられることはないと思いますが、それでもあと十年ほどもすれば、全くパソコンなんか使えないという人も、か なり減ってくるでしょうから、紙の目録の需要も、ガクンと落ちてしまうのでしょう。

確かに、アップ・トゥ・デートな昨今、一年に一回更新される紙の目録は、あまりにも悠長な(ロハスな?)ものですよね?

コメントする