2006年6月26日

あっという間に......

少し前に、春の地方出張が終わったと思ったら、もう目の前には毎年恒例の「東京国際ブックフェア」が控えています。

今年も、「書物復権」8社で協同出展(あれ、今年は8社じゃなかったかな?)です。

このブックフェア、<ブックフェア>とは言うものの、年々出版社の参加が減っていて、万引き防止システムの会社とか、ICタグの会社とか、在庫管理ソフトの会社とかの参加が増えています。

長引く出版不況で、出版社もそれどころじゃないってところなんでしょうね。だったら隔年開催にするとかって方策を取ればいいのに、そういう臨機応変なことも、これだけ組織が大きくなってくると、そう簡単にはできないのでしょう。

もちろん、ブックフェアは毎年やっているけれど、うちの会社は隔年とか3年ごととかっていう参加の仕方はできるわけですから、そこはむしろ各出版社の判断なのかもしれません。

以前のブックフェアは、その場で地方の書店さんとフェアの相談とkっていうこともあったのでしょうが、最近はあまり書店員さんも見に来てないみたいです。

そりゃそうでしょ。お店が忙しいのに、お台場くんだりまで行ってられますかってものです。あたしが書店員でも同じ気持ちです。日本の出版社のほとん どが参加しているというのならまだしも、このくらいの出版社の数では、書店員にとっても、あまり魅力のある展示会とは言えないのでしょう。

しかし、ふと考えてしまいます。もちろん出版不況はいずれ終わり、また景気がよくなる日も来るのでしょうけど、このブックフェアっていつまでやるのでしょうか、今後もこういう形態でやり続けるのでしょうか?

少なくとも去年か一昨年の会場で「VIPの方々が会場に入りますので、各出展者の方は失礼の無いように応対してください」といった放送を流しているようでは......。

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