2006年6月30日

優先席は博愛座?

営業回りでしばしば利用する小田急線。各車両にある「優先席」の案内表示ステッカー(?)は、なんと日本語以外に英語、中国語、朝鮮語(韓国語)と四か国語併記です!

なかなか面白いなあと思い、ぼんやり眺めているだけではもったいなくて、書き写してしまいました。

日本語 中国語
優先席 博爱座
お年寄りの方 年长者
体の不自由な方 行动不便者
乳幼児をお連れの方 与幼儿同乘者
妊娠されている方 孕妇
医療機器をご使用の方 配戴心律调整者
優先席付近では携帯電話の電源をお切りください 博爱座区请关闭手机
この席を必要とされる方におゆずりください 博爱座区请让座


中国語としては間違っていないのかもしれませんが、なんとなくニュアンスが違うような気がします。

図書目録完成!

あたしの勤務先の図書目録は、昨年から

1)辞典・語学書カタログ
2)新書カタログ
3)ブックカタログ

という三種類になりました。2)の「新書カタログ」というのは文庫クセジュとuブックスのカタログです。

一昨年までは、「総合カタログ」と「クセジュカタログ」の二種類でしたが、語学を分け、ついでにuブックスも同じ新書サイズだからということでクセジュと一緒にし、全部で三種類になったのです。

語学のカタログは、一番の稼ぎ時である春に書店店頭に置いてもらう必要もあって、春先に完成し、新書カタログもそれから一、二ヶ月ほど遅れて出来上がっておりました。

ところが、思想書・歴史書・文芸書などの単行本を収録した、まさしくメインのカタログが今年度版はまだ出来上がっていなかったのですが、来月初めにあるブックフェアに間に合うように、このほどようやく完成いたしました。

ずいぶん前から、書店や読者の方から「出来次第送ってください」という予約(?)の電話やファクスが届いていましたので、順次発送をしていきますが、目録っていうのは、もちろん商売上必要な方もいるようですが、本以上に人気が高いですね。

確かに目録は「タダ」ですけど、どうみたって目録集めを趣味にしているとしか思えない感じがします。目録を眺めていて、ふと気になった本が目にとまり、本屋で買ってくれれば、それはとてもありがたいことですから文句を言う筋合いではありません。

でも、ブックフェアなどに参加していると、こんなに目録は減っていくのに、なんで本は売れないんだろう、と思ってしまうこともしばしばです。

ところが、この目録人気、最近はちょっと変わってきましたよね。本について調べるなら、各出版社のウェブサイトや書店のウェブサイト、アマゾンなどのオンライン書店のサイトでも、だいたいの用は足ります。

もう少し古い本でも、図書館のオンライン蔵書検索ができますので、むしろ紙の目録をめくるより便利だったりします。

そういうわけで、目録の制作部数もかなり減りました。たぶん、どの出版社も同じなのではないでしょうか。どんなにパソコンやインターネットが普及し ても、紙が持っている独自の便利さが取って代わられることはないと思いますが、それでもあと十年ほどもすれば、全くパソコンなんか使えないという人も、か なり減ってくるでしょうから、紙の目録の需要も、ガクンと落ちてしまうのでしょう。

確かに、アップ・トゥ・デートな昨今、一年に一回更新される紙の目録は、あまりにも悠長な(ロハスな?)ものですよね?

2006年6月29日

今日の配本(06/29)

●犯罪被害者の心の傷(増補新版)

かつて出した同書が、「増補新版」として再度登場です。旧版刊行時には、「犯罪被害者」という言葉もそれほど人口に膾炙していたわけではありませんが、いまや立派な日常語になってしまいましたね。

2006年6月28日

啓文堂フェアの準備よーん!

この夏の、個人的には、気持ちの上では、最大のイベントである吉祥寺啓文堂でのUブックスフェアの準備のため、その肝心要のU研の方々に、わざわざ晩に来社していただきました。

あ、いけない。UブックスのUは小文字だ。uブックスなのよね? で、突っ込んで書くと、こういうPC上で入力するときは半角のu? それとも全角のu? ま、どっちでもいいか!

さてさて今回のフェア、啓文堂さんとu研の橋渡しはいたしましたが、あたしはいったいどういう役回りをしているのでしょう? 雑用係? 庶務? こ れもどうでもいいです。いや、フェアというと、多くの場合出版社の持ち込みで、なんか妙に変な力が入ってしまって空回りしがち(本当に書店のためになって いるのという疑問も若干......)なんですが、そういう意味では、今回はちょっとよい意味で傍観者的な立ち位置が快いなあと感じてます。もちろん、フェア開催 までの段取りに手抜きをしているわけじゃないですよ!

でもですね、なにせ書店員が企画したフェアでもなければ、出版社が企画したフェアでもない! 確かにu研という<団体>ではありますが、ぶっちゃけて言ってしまえば<読者代表>が作り上げたフェア!

読者が企画して書店でフェアをやるなんて、そんなこと今まであったでしょうか? たぶん、あったんでしょうね? でも、寡聞にしてあたしは知らないので、自分の中では

  ●本邦初の試み!●  ●業界始まって以来の快挙!●

っていうつもりなんです。(←その心意気や善し!)

手書きのPOP、熱い思いの丈をぶちまけたフリーペーパー......。なんか高校や大学の文化祭の準備みたいです(笑)。なんか作ってるっていう実感があります。(生きてる、なんて大袈裟なものじゃないんですけど......汗)

今回、大手各社の「夏の文庫100冊」の向こうを張って行なう企画なんですが、機会があれば(←じゃあ、作れよ)、また切り口を変えてこういったフェアをやってみたいなあと思っていますが、まずは喫緊のフェアを成功させないといけませんね。

でも、なにをもって成功・不成功を判断するのでしょう?
頁/13頁 |次頁最終頁