泣いてないわね
いやー、今日はなんという天気でしょう。先日の土曜と同じ、いや、もっとひどいかも?
昼過ぎに会社を出るときは、かなりの日差しで、あたしはもちろんUVケアのクリームを塗ってから出かけましたけど、4時くらいからかなりの雨になっ てしまいましたね。書店回りの時って長い傘だと邪魔になるので、基本的に折り傘なんですが、折り傘じゃ、今日みたいな雨の時はなんの役にも立ちませんよ (涙)。
さてさて、ところで、書店回りも終わり家へ向かう中央線の車内で、あたしはたまたま座れたのですが、ちょうどあたしを中心にして左と右の斜め前に、吊り革につかまって本を読んでいる女性がいました。どちらも、なんとリリーさんの『東京タワー』を読んでいるじゃないですか。
あれって、泣ける作品なんですよね? でも二人とも全然涙ぐむでもなく、淡々と読んでました。「あれれ?」って感じです。泣けない人もかなりいるのかしら?
ちなみにその女性二人、一人はカバーも何もせずに読んでましたけど、もう一人はカバーを裏返して読んでいました。そういう癖なのか『東京タワー』を読んでいるって知られたくないのか......。
えっ、あたし? あたしはまだ読んでません。読むつもりも、今のところないです。だって泣いちゃうんでしょ? あたし、昔は涙もろくなかったんです けど、十数年前に父を亡くして以来、かなり涙もろくなってしまいました。テレビでやっている、いかにもお涙頂戴の陳腐な感動モノでも涙がこぼれてしまうよ うになってしまったんです。あー、情けない。
だから、この作品も絶対泣きそうなので読まないと決めました(←それでいいのか、版元の営業マン!)。
ちなみに、二年ほど前になりますかね、「再見」という中国映画の試写会のチケットをもらって会社の帰りに一人で見に行ったんです。幼いときに両親を 亡くして離ればなれになった兄弟四人が成長して再び再会するという話なんですが、貧困のために弟、妹たちを泣きながら親戚の家に預けに行く兄の姿に、もう 号泣でした。最初の数十分を除いて、ほとんど泣きっぱなしの映画でした。
「試写会どうだった?」と聞かれ、「泣きまくった」と答えたら、「その映画は見たいと思わないけど、映画を見て泣いている岩野が見たい」と多くの人から言われました。あたしって、何ものなのよ(^_^;)!
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