2006年4月10日

アエラを立ち読み

今日は新聞休刊日。なので、今日発売の週刊誌などの広告が昨日の紙面に出ていました。

目を引いたのは、「エビちゃんの恋人!」ではなくて、アエラの本屋大賞の記事。早速、本日本屋で立ち読みしました。

まあ、ある程度内容については予想がついていたんですが、読んでみればやっぱり予想どおりでした。

曰く、本来の本屋大賞の趣旨と違うのではないか......。確かにそういう声が外野だけでなく、書店員さんから上がっているのも知ってますが、でもいいと思って一生懸命売った本が売れて、なんで非難されるのでしょう(?)とも思います。

確かにもう売れちゃっている本でしたけど、それってやっぱり書店員さんたちがこの一年、いいと思って売っていた結果であって、たまたま本屋大賞の結果発表までの時間がありすぎったてことじゃないのでしょうか?

もちろん、例えば50万部とか100万部を超えた時点で、自動的にエントリーや候補から外すといった措置が今後必要になるかもしれませんけど、そう いうのもひっくるめて、実は今まであまり表だって言われなかった(スポットライトを浴びなかった)書店員さんたちの日々の努力の成果なんではないでしょう か?

あたしがこのようにかばうような書き方をするのは、確かにふだん回っている書店員さんの多くが本屋大賞に関わっているというのもありますが、せっか く始めた新しい賞なんだから、不備や改善の余地があるのは当たり前で、もっと長い目で見て、何はともあれ今後も末永く続いていくことが大事だと考えている からです。


それにしても、たかだか三回目にして、これだけいろいろ言われるってのも、それだけ影響力が大きいからってことなんでしょうね。そんでもって、これまで (たぶん)物言わぬ日陰者と見なされてきた書店員さんたちが、既存の権威に反旗を翻したってのに、権威の側の人たちがおろおろしちゃってるってことではな いのでしょうか? なんか、そんな風に見えます。

そういえば、音楽業界では売れた枚数で勝負するゴールドディスク大賞や、かかった回数などで表彰する有線放送大賞など、いろいろな基準で様々な賞がありますから、本の世界にももっとバラエティーに富んだ賞が増えてもいいんじゃないかと思います。

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