2006年4月 5日

秘密結社の世界史

秘密結社の世界史』読了。

古代から現在までの秘密結社の歴史をコンパクトにまとめた一書。最後の方にタリバーンや中国の結社にも少し触れているものの、それらはあくまで付け 足しという感が否めないですね。やはり秘密結社といって思いつくのは西欧のものではないでしょうか? 本書の記述も9割方はそちらです。

やはりキリスト教徒の関係というのが結社を考える上で鍵になるのだと思いますが、そこまで深く突っ込むと、とても新書では収まりきらないので、ある程度割愛して本書のようなスタイルになるのはやむを得ないでしょう。

また秘密結社の陰謀説が現在でも現われてくる云々ということにも触れ、ただ著者は基本的にはそういった説は妄想の類であると一蹴しています。でも、 秘密結社というものがそもそも秘密の存在なので陰謀説だけでなく、本書で著者が書いていることも、果たしてどこまでが真実でどこからが根拠薄弱な部分なの か、素人のあたしには判別しにくかったです。

こういった本を読む場合には、更に自分で調べるという姿勢が大事なのでしょう。

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