2006年4月 5日

なんで行き続けるのでしょうか?

今朝の新聞を読んでいたら、中国の胡錦涛主席が、靖国神社参拝を辞めない限り首脳会談には応じないと発言したというような記事が載っていました。こ れまでは、ここまではっきりとした発言はなかったのか、あるいは日本の次期総裁選びが日程に上ってきているからなのか、新聞報道も比較的大きな扱いだった と思います。

さて、靖国神社参拝。日本人の中にも賛否両論いろいろあると思いますが、ごくごく素直に日本国憲法を読んだ場合、総理大臣の参拝は政教分離に反する と感じるんですが、どうなんでしょう? もちろん急進的な人は、そんな憲法は改正するべきだと言い出すのかもしれませんが、そこまでいくと別の次元の話で すよね。

で、次期総裁と目される人々も、中国に言われて参拝を辞めるのはおかしい、などと皆さん発言していますが、あたしが素朴に感じるのは、どうして自民党の人たちってあんなに靖国へ行きたがるのでしょう? むしろ、その熱意の方が不思議です。

若い人でもおじいちゃん(ひいおじいちゃん)が祀られているから毎年終戦記念日には参拝に来てますという人もいるようです。特に戦地で亡くなって遺 骨も戻ってこなかった人の遺族の場合、魂だけは靖国に戻ってきていると思う気持ちもわからなくはないです。(個人的には、あたしだったら、魂は自分の家の 仏壇やお墓に戻ってきていて、靖国なんかには行ってないと思うのですが......)

そういう戦没者遺族の方は参拝を当然視するのでしょうが、あたしのように親戚を見回しても、少なくとも先の戦争で誰も亡くなった人がいなければ戦地に行った人もいない人間にとって、靖国神社ってただの神社でしかありません。

そりゃ、軍国日本の象徴だとかなんだとか言われますが、靖国神社へ行っただけでそんな風に洗脳されるわけじゃありません。むしろ出雲大社、伊勢神 宮、あるいは法隆寺、姫路城などを参観するのと同じ、歴史名所の一つという感慨しかわきません。(なので、参拝ではなく参観ですね、あたしがやってるの は!)

ですから、あたしのように、そもそも靖国神社になんか別に定期的に参拝したりしてないよ、という人が自民党の中にいてもよさそうなのですが、報道で見る限りそんな人って見あたらないんですよね。不思議です。

もともと参拝なんかしてない人だったら「中国に言われたから辞めた」という琴似はならないと思うのですけど、如何でしょうか?

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