2006年3月29日

どうして今ごろ?

朝日新聞に毎週日曜日に掲載される読書面は、その後の書籍の売り上げに大きく影響するというので、出版社も書店も大いに注目する媒体です。もちろ ん、蓋を開けてみたらそれほど売れなかったり、売れ方にもそれなりの多少が生じることもあります。いろいろな本があって、いろいろな読書がいるわけですか ら、価値観が多様化している現在、朝日に載ったというだけで売れるという考えが既に時代遅れなのかもしれません。

が、それでも、今もってかなり有力であることに変わりはなく、それに注目してしまうのが一種の性(さが)であります。

で、この朝日新聞の読書面。毎週水曜日の午後になると次の日曜日の紙面で取り上げる書籍が前もって紹介されます。これをチェックして版元に急ぎ発注 をしてくる書店員の方も多く、水曜日の午後になって突然ある本の注文が増えると、「もしかして朝日に載るの?」なんて、こちらも考えて、朝日新聞のサイト をチェックしたりすることもしばしばです。

さて、次回の読書面。「モンテーニュ随想録」が載ります。書評なので、委員の方々も読んでから書かれるわけですから、出版から多少時間がたって書評が出るというのは理解できます。むしろ、あまり早いと「本当に読んだの?」なんて疑ってしまいます(爆)。

それはともかく、今回の「随想録」、刊行してからもうだいぶ時が経っています。何で今さら載るのでしょう? 一番はじめに紹介されているので、書評というよりは、なにかしら読書絡みの記事の中で紹介されるのではないかと予想しているのですが、如何でしょう?

それにしても、モンテーニュって......。いったいどういう記事なのかしら? 確かに昨年「エセー」の新訳を出したりしましたけど、それも全部で何巻かあるうちの最初の一巻だけですし、今年がモンテーニュの生誕や死後何周年という年だなんて聞いてませんし。

さて、売り上げにどうつながるのかわかりませんが、どういう記事の中で紹介されるのか、それが楽しみです。

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