2006年3月21日

吉宗は......

昨晩録画しておいた「大岡越前」2時間スペシャルを見ました。やはり、いろいろな役者さんが演じていますが、大岡越前は加藤剛で決まりしょう。本当にそう思います。今回は完全にこの番組の終わりという意味で、最後のシーンで寺社奉行に任命されてしまいました。

実際の大岡越前も晩年に寺社奉行になっていますので、これは史実に沿っているのですが、やはり寂しいですねえ。そもそも江戸町奉行というのは、比較的若い人がなる役職で、数年やったら別の職に昇進し、出世コースの一コマというポストだったようです。

にもかかわらず、大岡忠相は十数年(史実では数十年だったでしょうか?)在職したわけで、これは異例であったとなにかの歴史の本で読みました。寺社奉行は町奉行よりは各上の役職で、大名でないとなれなかったはずです。番組でも最後に加増があって大名になりましたが......。

さて、史実と言えば吉宗は紀伊和歌山藩の三男坊か四男坊で、そもそも和歌山藩主になることすら思いもよらなかった人間で、それが将軍家の断絶でタイミングよく将軍職まで転がり込んできたわけですからラッキーな人です。

吉宗と言うと「暴れん坊将軍」の松平健の印象が強いです。後半の松平健はだいぶ年齢的に合ってきましたが、吉宗は以上の経緯で、将軍になった時は四十を超えていたはずですから、初期の「暴れん坊将軍」のような溌剌とした若々しさとは無縁だったはずです。

それに対し山口崇演じる吉宗は、そういった吉宗の年齢にも違和感がなく、必ずしも手放しの名君という感じでないところが非常に好きでした。あたし的には吉宗役は松平健よりも山口崇が一押しです。

で、肝心の番組ですが、久しぶりに西田ひかるを見た、という印象が強いです(笑)。

それと、あたしが出てほしくてたまらなかった忠相の母親役・加藤治子は、忠相が寺社奉行に任命されるような時代設定ですから、(史実がどうだったのか知りませんが)既に亡くなっているということだったのでしょう。

ところで、意図したものなのか、偶然なのか、7時からの大岡越前で忠相の妻を演じた平淑恵さんが、9時からの二時間ドラマにも引き続き出ていましたね。別に嫌いな役者さんではないのですが、ちょっとなー、と思ってしまいました。

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