2006年3月31日

見本、見本......

本日出来上がってきました、来月6日配本予定の「キャッチャー」(PB版)! なかなかよい感じです。(PBってのは、ペーパーバックの略のつもり)

ペーパーバックですけど、カバーはついてます(^_^;)。決して洋書などの<ペーパーバック>と同じではありません。なんか紛らわしいですよね。って、売ってる方が言ってちゃ話になりませんですけど(汗)。

それにしても、どの程度売れるのでしょうか? いや、売らなきゃいけないんですけど、文庫本の多くがそうであるように、親本(単行本)を文庫化した時に、どのくらい売れるのかを予想するのって難しくはないでしょうか?

売れに売れた親本だと、ほとんどの人が買って持っているから文庫まで買わないんじゃない、という予想と、売れに売れた本だから安い文庫になってまだ買ってない人にまで行き渡るはず、という予想の闘いです。

これ、どちらのパターンもあります。あまり売れなかった親本が文庫になったら売れまくったということもあります。

以上の三パターン、何か法則らしきものがあればいいのですが......。いや、法則がちゃんとあるのかもしれません。大手の版元なら、その辺の法則を経験 則として全社員で共有していて、きちんと広告や営業販促などに活かしているのでしょう。不幸にして、少なくともあたしには、そんな法則って見当もつきませ ん。あるのは希望的観測、いわゆる<一生のお願い>ってものだけです(涙)。

さて、どうなりますことやら。とりあえず、書店回りの途次、『暴れん坊本屋さん(2)』を買って帰りました(脈絡ないなー)。

2006年3月30日

仙台幸子、とうとう本が......

書店回りの途次、見つけてしまいました。


さちぼん 仙台幸子伝説

つい数日前にストラップのことを書いた仙台幸子の本が出ているのです。しかし、ストラップなどにあったご本人の幼少のみぎりの写真ではなく、徹底的にキャラクター化されたお人形のような「仙台幸子」がカバーを飾っています。

この本を買って持って歩けば、みな幸せになれるのでしょうか? いったい何万部刷っているのでしょう? そんなに振りまけるほど<幸福>をお持ちなのでしょうか、幸子さん。

いやいや、この本だけじゃありません。仙台駅には<仙台幸子>グッズのコーナーがあると聞きました。かつては「仙台四郎」が流行っていたようですが、いまは完全に幸子のようです。別にこの人、四郎の妻ではありませんので、念のため。

もちろん、あたしも購入しちゃいましたけど、あたしだってこの一年、回りの女性たちが十名弱(5名以上は確実にいます!)結婚するってくらい、周囲に幸せをまき散らしてきたんだから!

この本には幸子が「出没するところには人だかりができる」と書いてありますが、あたしも高校・大学のころは電車に乗って本を読んでいて、ふと顔を上げると回りが女性だらけだったなんてことがしょっちゅうありました!(←輝かしい栄光の時代?)

別にだからといって、あたしを取り囲んだ女性たちと何かあったとか、その先の交際に発展したなんてことは全くありませんでしたけど(涙)。

閑話休題。

仙台幸子、この先もどんどん有名になっていってしまうのでしょうか? 全国区のスターになる日も近いのでしょうか? そんなことより、まだお元気で 仙台で暮らしている実際の幸子さんには一日でも長生きしてもらいたいものです。ご本人が生きているからこその御利益ではないかと思ってしまう今日この頃で す。

何処へ行った?

少し前に配本になった『キュリー夫人伝』、この数日で各書店にも届いているものと思います。

ところで、この本、どの棚へ置かれているのでしょう? カバーを見ると文芸書っていう作りだと思います。でも「キュリー夫人」でしょ、となると科学?

全くの偉人でとなると、これは児童書になってしまいますが、この本の場合、読者対象は子供ではないですので、そういう棚に行くわけもないです。(まあ、興味のある中学生や高校生が読んでくれるかもしれませんが、やはり価格で一般的な<偉人伝>を選択するでしょう。)

科学という場合、どの辺に行くのでしょうね。いわゆる理工書って、わけではないですし書店で「科学」となると、むしろ<人文>の棚やその周辺であったりしますけど、如何でしょう?

書店回りをしながら、この本がどの棚に並ぶのか、それも意外と面白い書店散策になります。

2006年3月29日

どうして今ごろ?

朝日新聞に毎週日曜日に掲載される読書面は、その後の書籍の売り上げに大きく影響するというので、出版社も書店も大いに注目する媒体です。もちろ ん、蓋を開けてみたらそれほど売れなかったり、売れ方にもそれなりの多少が生じることもあります。いろいろな本があって、いろいろな読書がいるわけですか ら、価値観が多様化している現在、朝日に載ったというだけで売れるという考えが既に時代遅れなのかもしれません。

が、それでも、今もってかなり有力であることに変わりはなく、それに注目してしまうのが一種の性(さが)であります。

で、この朝日新聞の読書面。毎週水曜日の午後になると次の日曜日の紙面で取り上げる書籍が前もって紹介されます。これをチェックして版元に急ぎ発注 をしてくる書店員の方も多く、水曜日の午後になって突然ある本の注文が増えると、「もしかして朝日に載るの?」なんて、こちらも考えて、朝日新聞のサイト をチェックしたりすることもしばしばです。

さて、次回の読書面。「モンテーニュ随想録」が載ります。書評なので、委員の方々も読んでから書かれるわけですから、出版から多少時間がたって書評が出るというのは理解できます。むしろ、あまり早いと「本当に読んだの?」なんて疑ってしまいます(爆)。

それはともかく、今回の「随想録」、刊行してからもうだいぶ時が経っています。何で今さら載るのでしょう? 一番はじめに紹介されているので、書評というよりは、なにかしら読書絡みの記事の中で紹介されるのではないかと予想しているのですが、如何でしょう?

それにしても、モンテーニュって......。いったいどういう記事なのかしら? 確かに昨年「エセー」の新訳を出したりしましたけど、それも全部で何巻かあるうちの最初の一巻だけですし、今年がモンテーニュの生誕や死後何周年という年だなんて聞いてませんし。

さて、売り上げにどうつながるのかわかりませんが、どういう記事の中で紹介されるのか、それが楽しみです。
頁/14頁 |次頁最終頁