配偶者≠家政婦、ですよね?
昨日は、うちの母親が、ふだん習いに行っている組紐教室のちょっとしたパーティーに出かけておりました。それなりに盛況なパーティだったようで、帰宅後にパーティーの様子などを聞かされました。
同じような世代のおばさんばかりが集まっているわけですから、話題は必然的に(?)家族のことになるようで、「ようやくうちの娘が嫁に行った」「うちの息子はまだ嫁をもらわない」といった話になったようです。まあ、この手の集まりではよくあることです。
例によって、うちの母親の場合、あたしが嫁をもらわないこと、妹(あたしより一つ年下なので、これももういい年です!)が嫁に行かないことが頭の痛い問題だと話したらしいのです。
こういう時、大抵の場合、相手に言われることは「息子さん、自宅にいて何でも母親にやってもらっているから、いつまでたってもお嫁さんをもらわないのよ。家から出した方がいいわよ」といったセリフです。
このセリフは、もう何度も聞かされていますので、何も感じませんが、いつも引っかかるものを感じます。
うちの場合、父はもう十年前に亡くなっていて、今は妹が一人暮らしなのであたしは母と二人暮らしですが、年金だけでは母は暮らしていけません。つま りあたしが養っているわけです。長男として当然のことですから、これを不満に思うことはないのですが、もしあたしが一人暮らしを始めたら、母親はどうやっ て暮らしていくのでしょう? 一人で暮らしていくには母の年金額はあまりにも微々たるものですし、あたしも一人暮らしをしながら母に仕送りが出来るか不安 です。(←このあたりが既に<甘い!>って言われるのでしょうか?)
なので、そういう経済事情から、あたしの場合一人暮らしを無理だと思っています。(あたしが一人暮らしをして母と妹が二人で住むという選択肢はあり得るのかもしれませんが......)
そういう経済事情はともかく、先のセリフで結婚できない(結婚しない?)理由として上がっている、何でも母親がやってくれるから、というのはちょっと気になるんです。
母が食事・洗濯、何でもやってくれる
↓
一人暮らしをすると、食事や洗濯・掃除が大変
↓
結婚したくなる
たぶん、こういう図式なんだと思います。でも、これって結婚相手に対して失礼なんじゃないかと思うんです。これじゃ、結婚相手って、家事をこなしてくれる家政婦ですよね?
もちろん、一緒に生活するわけですからそれ以外にいろいろ精神的紐帯とかあるのでしょうけど、第一義的には「食事を作って洗濯をやってくれる人募集」って印象を受けてしまい、それじゃあ、女性に対してあまりにも失礼じゃないの(?)って思うわけです。
もちろん、外でバリバリ働くより、そういう家の中のことが好きで、女はしっかり家庭を守り旦那さんが心配なく外で働ける環境を作ってあげるものた、という考えの女性も、21世紀の現在でもそれなりにいるとは思いますが......
この手のアドバイス(?)を聞くと、いつも思ってしまうことです。
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