千日紅の恋人
『千日紅の恋人』読了。
少し前に、書店回りをしていて何気なく目にとまった本です。
恋愛なんて もう、あきらめていた......38歳、老いた母を助けて暮らす女性を描いた、感涙の物語
っていう帯のコピーに、ものすごーくシンパシーを感じて購入し、この数日寝る前に寝床の中で読んでました。
恋愛モノは、いまさら若者の恋愛モノなんてついていけないし、かつて流行ったトレンディードラマのような大人の恋愛なんてシチュエーションも全く縁がなさそうだし、そういった、人生に潤いのないあたしのような人には、ちょっと渇きを癒してくれそうな、そんな作品でした。
感涙はしませんでしたけど、基本的にはほのぼのとしてゆったりとした物語です。帯にも書いてある主人公の前に、突然現われた年下の男性なんですが、第一印象からしてお互い好印象なんて、あたしにはありえない。
それに相手につきあっている人がいるかどうか、気にしないのでしょうか? 恋は盲目、なんていって、好きになっちゃったんだから恋人がいようがいま いが関係ない、なんて言う人もいますけど、あたしの場合、恋人のいる人は絶対好きになれないので、まずそれを確認してからでないと、その先へ進めません。
その点、やはり小説だなあって感じるように、この作品は淡々と進んでいきます。特に危機があるわけでもないし、トラブルがあるわけでもないし、二人 の仲を邪魔する人が出てくるわけでもないし......。主人公の女性、38歳で×(バツ)2なんですよね。あたしにも、いい出逢いって巡ってくるのかしら?
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