2012年11月 5日

なぜ?

中国の万里の長城でなんとも痛ましい事故が起きてしまいました。

現在のところ詳細は不明ですが、新聞やネット、テレビニュースなどで知る限り、中国人ガイドよりも日本人旅行者の方に問題があったのではないかという気がします。

もちろん、中国のガイドのレベル、熟練度、いざというときの対応力など様々な面で問題を抱えているのは確かです。こんな人に命を預ける(と言っては大袈裟か?)なんて大丈夫だろうか、と思えるような場面が少なからずあるというのもよく聞く話です。

ただ、今回の場合はどうなのでしょう? 突然の悪天候、まさか11月の上旬に真冬の雪山のような状態に陥るとは思ってもみなかったでしょう。でも、その兆候は感じられたはずだと思います。その時点で引き返すなり、対策をとることはできなかったのか、悔やまれます。

 

とかく海外旅行の場合、せっかくここまで来たんだから、という意識が働きがちです。なかなか「今回は諦めて次の機会にしましょう」という風にはなりにくいものです。特に今回の旅行者はやや高齢の方ですから、失礼ながら、もしかすると「次はない」という意識もあったのではないかという気がします。

お客にどうしても行きたいと言われたら、そうとうな意思と胆力がないと、ガイドの方は断われないのではないでしょうか。それとも、日本人が引き返そう、やめようと言ったのに、中国人ガイドが大丈夫、大丈夫と言って連れて行ったのでしょうか?

あたしも初めて長城へ行ったときは雪でした。手すりにつかまっていないと滑ってしまい、かなり怖い思いをしたものです。なかなか雨が降らないと言われる中国ですが、時にこんなドカ雪が降るのですね。

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