2012年11月 2日

寒かったです

出張が終わりました。一週間で京都・大阪・神戸の書店を回るのはスケジュールとしてはかなりきついですね。特にうちのように、人文、文芸、語学、芸術、社会、実用などなどジャンルが多岐にわたっている出版社の場合。

これが大手の出版社なら関西にも支社とか営業所があり、日常的に営業をしているのでしょうからよいのだと思いますが、あたしのように年に数度の出張、そのときに書店もジャンルも一通り回らなくてはならないというのは、やはり大変です。これが関西ではなく、もう少し書店の少ない地方であれば、また違うのでしょうが、そうなればそうなったで、今度は三日で回るとか、二日で回るという風に日程が短縮されますから、やはりどれだけ効率よく回るかなのでしょう。

思ったほど注文がとれなかったのは、やはり不景気だからなのか、あたしの営業力が足りないからなのか。やはり時間の都合上、大型店を中心に回るので、それなりに在庫を持っていてくれるというのが大きいのかもしれません。「とりあえずまだこれだけあるから」と言われては、「いや、まだまだ売れますから、もうちょっと積みましょうよ」とは、なかなか押せるものではありません。(もちろん、押している営業マンもいるのでしょうけど......汗)

 

それでも、『2666』や『私はホロコーストを見た』をはじめ、それなりに売れているので、お店の方々は歓待してくれました。やはり、売れる本を作る、それに尽きます。書店の方々が目立つ場所、よい場所に置いてくれているからこそ売れるのであるし、目立つだけの部数を注文してくれているからこその売り上げだとは思いますが、それでも売れるもの、売れないものがあるわけで、本自体が持つ「自力」が最後にはモノを言うのでしょうか? となるとますます書店ではなく出版社の責任は重大ですね。

で、若干、担当者が変わったお店などもありましたが、既に担当するようになって数年。慣れたお店が多いので、そういう点では楽しい出張でした。ただ、もう少し暖かいと予想していたのに、案外寒くて、羽織るものがもう一枚欲しかったです。最終日の気の緩みと、五日間の疲労が出たのか、今日は一日頭が痛かったですが、こうして自宅へ戻ると、かなり治っています。現金なものですね。

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