2012年10月25日

朗読

目の不自由な方のためというのが主な理由だと思いますが、この十年くらい名作などの朗読CDが発売されています。もちろん、それ以外の活用の仕方もあるのでしょうが、有名俳優・女優を朗読者にしたものなどを中心に、そこそこは売れるようです。

ふと考えますと、もしかしたら聞きながら眠ってしまうかも知れませんが、読むのが面倒だけど読まないとならない本を誰かが読んでくれて、それを聞いていればよいなんて、ちょっと楽ができる気がします。途中で眠ってしまうのではということ以上に、果たして内容が頭に入ってくるのか、という不安もあります。哲学・思想分野の本など、自分の目で追わなくても理解できるものなのでしょうか?

と思いつつ、いま絶好調で売れている大作『2666』の朗読CDなんて発売したら、どれくらい売れるのでしょう。朗読を誰にやってもらうかにもよるでしょうけど、いったいいくらくらいが値頃なんでしょう? まったく想像もつきません。



同書はまったく電子化されていませんし、現在のところその予定もありませんが、青空文庫のようにテキストデータ化された場合、それを朗読させるソフトってありますよね。電子的な合成発音なのでかなり聞き取りづらいものになると思いますが、電子化さえされていればできなくはない時代です。

しかし、上下二段組で900ページもの大作、普通に朗読してもらったら、いったいどのくらいの時間がかかるのでしょうか? CD一枚、74分に収まるのでしょうか?

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