2012年10月19日

みちのく

二泊三日の人文会研修旅行が終わりました。郡山、福島、仙台、盛岡と北上するみちのくの旅。かつてこの地区の営業を担当していた頃は北から南下する回り方ばかりでしたので、ちょっぴり新鮮でした。


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当時この地区を担当していた頃、それはもちろん震災のはるか以前のことですが、まだ存在しなった書店も数軒ありました。郡山のジュンク堂は八重洲ブックセンターでしたし、仙台TR店はヤマダ電機の書籍売り場だったはずです。

都市部の書店だけを回ったので、取り立てて他の地区の書店と変わっていると感じることはありませんでした。それなりのにぎやかさと同時に、地方ならではの寂れた感じが同居していて、別に東北でなくとも感じられる光景です。

震災の爪痕も、津波に洗われた地域ではないので特に感じることもなく、ふだんと変わらない日常が流れている感じです。たぶん、現地の人々も「ふだんと変わらない日常」が一日も早く戻って欲しいと願っているのではないでしょうか。

震災後の東北へ行くのは、あたしは初めてでしたが、出版団体によっては既に訪問しているところもあるようですし、これから行こうと考えている団体もあるようです。震災直後に行くべきか、時をおいてから行くべきか迷うところです。ただ、今回行ってみて、東京で暮らしているとなんとなく震災の記憶も薄れつつある昨今、まだまだ震災は終わっていない東北を訪問するのはよいことではないか、と改めて感じました。だから何ができる、というわけでもないのですが......

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