2012年9月21日

このタイミングで

このところの人文・社会ジャンルの新刊が好調です。









そして、最新刊のこちら。



どれも非常に好調に追加注文の電話やファクスが届きます。最初に掲げた4点6冊は、既に実売でもかなりよい成績を収めていますが、まだ刊行から一ヶ月もたっていない商品です。書評などもこれからでしょう。それでも、興味のある方が本屋さんに奔ってくださっているようです。

ちなみに『情報戦のロシア革命』の著者、ロバート・サーヴィスには既に邦訳作品があります。

  

根っからのロシア史研究家なのですね。まだ新刊として入手できるのかわかりませんが、書店の皆さま、是非一緒に並べてみてはいかがでしょう? それにしても、あたしの勤務先でも何冊かロシア、ソビエト連邦ものを出していますが、思った以上に反応がよいです。全部が全部よく売れたとまでは言いませんが、どれもそれなりに売れましたし、何点かはかなり売れたと言っても過言ではない成績でした。

それに比べると、最後に取り上げた北朝鮮ものは反応がわかりません。海外文学でもアジアものはなかなか売れないという定説(?)がありますが、人文・社会ジャンルでもそんな印象を受けます。中国史の場合は、手軽な新書や文庫で大量に本が出ているので、単行本までは手が伸びないのかも知れません。そして北朝鮮となると、こんなに近い位置にあるのに気持ちの上ではなんと遠い国なのでしょう。まさしく「近くて遠い国」です。ですから、当たれば大ヒットになるのでしょうけど、空振りする可能性もあるのだろうなあと、内心ヒヤヒヤしながら営業しています。

竹島問題で韓国とは険悪になり、小泉訪朝から十年の節目なので北朝鮮関係の話題は目にする機会がやや多くなった最近ですが、この本を出すタイミングとしてはよかったのかどうか......。やはり、どんな良い本であっても、その本が刊行されるタイミングって大事です。逆に、大したことない本(←具体的に何かを念頭に置いているわけではありません)でも、世間のブームなどに乗っかるとバカみたいに売れてしまいますから。

ですが、今のところは書店店頭での動きこそまだありませんが(←なにせ配本から2日です)、書店員さんの反応、感触は非常いよいみたいです。かなり追加の注文が来ています。この勢いが実売に結びついてくれると嬉しいのですが......

と、勝手に心の中で願っているだけでなく、なにか具体的な動き、書店に対するフォローってできないものでしょうか? 何をしたら喜ばれるのでしょうか? いや、何をして欲しいと思っているのでしょうか?

それが知りたいです。だから、日々書店を回って書店員さんと話をしているわけですが......

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