2012年9月17日

ホラーじゃない?

休日はまたしてもホラー三昧です。昨日視たのは以下の2作品です。

 

前者は人気シリーズの10年ぶり続編。主要キャストもそのままで、主人公のシドニーもややおばさん世代にさしかかってきました。そして、メインとなるのはその下の現役高校生世代です。

話の流れとしては1~3とあまり変わりません。蓋を開けてみると「ああ、この人が犯人だったんだ。それにしても、そんな動機でこんな犯罪を起こしたの?」と言いたくなるような内容です。特に、今回はこれまでの作品に比べると、動機の面で弱いというか、だからってそこまでやるか、という感じが濃厚で、犯人は完全に頭がおかしくなった人としか言いようがありません。

また犯人のナイフ一撃であっけなく死んでしまう端役たちに対し、主要キャストは腕とか足とかあまり致命傷にならないところばかりを傷つけられ、腹を刺されても奇跡的に助かります。これも、これまでと同じパターンですね。

結論を知ってしまうと、主人公シドニーがわざわざ帰郷したタイミングでこんな連続殺人事件を起こした理由もわかりますが、普通に考えればマスコミも大勢来ていて注目の集まっているこの時季にやるなんて、犯罪としては非常にリスクが高いと感じます。まあ、この調子なら、いくらでも続編は作れるのでしょうけど、ジェイソンとは異なり、このシリーズはあくまでフツーの人間が犯人であり、モンスターでも悪霊でもないですから、周囲の関係者があらかた死んでしまって、次はどういう設定、誰が犯人で作るのでしょうか?

後者は、映画サイトなどではやや酷評されているところもありますが、ジョン・カーペンターの作品ということで期待が高かったのかも知れません。

内容は精神病院の監禁病棟に収用された少女がそこを抜け出そうとして医者や看護師に闘いを挑むというものです。実はその病棟には、横柄な態度から仲間(同じ病棟に収用されている他の患者)によって殺された少女の怨霊が住み着いていて、それが患者たちを一人また一人と連れ去っていき(殺していき?)、主人公にもその魔の手が伸びてくるわけです。

が、最後にどんでん返しが待っています。あたしとしては、かなり意表を突かれましたが、途中で気づく人ってのも大勢いるのでしょうね、映画を見慣れている人だったら。そもそも舞台が病院、特に精神病院で監禁されるという設定でオチに気づいてしまう人も多いのかも知れません。

  

あたし自身は意表を突かれたと書きましたが、そのオチ自体には既視感というか、最近のありがちな展開(謎解き)という気がしました。ほぼネタバレと言われても構いませんが、ディカプリオの「シャッタアイランド」みたい、と言えばわかってもらえるのではないでしょうか? それに、ビリー・ミリガンをプラスして、という感じでしょうか。

ですから、殺された女の子の造形は、いかにもホラーという感じの異形ですが、全体としてはホラーではなくサスペンスなんだろうと思いました。


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