2012年9月13日

返品率一桁!

珍しく夜の10時すぎまで起きてます。

だって、晩にちょっとした集まりがありまして、9時すぎに帰宅したわけですから。

図書館の人の出版社の人間が集まった勉強会のような会合に参加してきました。その中でいろいろと面白い話を聞きましたが、特に驚いたのはアメリカやドイツの書店の返品率です。

なんと一桁なんだそうです。10パーセントに満たないのがフツーだそうです。

考えてみれば、あちらは再販制とか委託販売ではなく、基本的に買い切り、返品もなし。出版社は、日本とは異なり、出荷金額がそのまま売上金額になるのだとか。書店も、売り切れる数しか発注をしないので、当然返品もほとんどなし、というわけです。

たぶん、書籍の絶対量が日本とは比較にならないほど少ないのでしょうね。きちんとした統計数字を見たわけではありませんからなんとも言えませんが、たぶん書籍の点数だけでなく、書店の数、出版社の数も日本よりもはるかに少ないのではないでしょうか?

ちなみに、書店の取り分は定価の4割だそうです。仕入れた本はすべて売り切り、粗利もそれなりにあれば、ある程度はやっていけますかね。

もし日本でこのようなやり方をするとなると、たぶん出版社の数は相当淘汰されてしまうのではないでしょうか? 逆に小さい書店にも生き延びる余地が生まれてくるのではないかと思います。

基本買い切りですから、取次からの委託配本なんてものもなく、新刊にはしっかりとした周知宣伝期間があるので、書店の人もじっくりと吟味して発注ができるそうで、そうした発注が集まってから出版社は発売するので、恐らく作りすぎという事態も避けられるのでしょう。

あたしなど、カフェを併設したり雑貨を置いたりしなくても、フツーの本屋が成り立つようにしたいと思うのですが......

読んだ感想を書く