2012年9月 8日

こんなに暑かっただろうか

明日が亡父の命日に当たるので、母と墓参りに行ってきました。もう亡くなって何年になるのか、すぐには答えられないくらいの歳月が流れました。今年か来年が十七回忌にあたるくらいでしょうか?

父が亡くなった9月9日は雨で、結構強い降りだったのを覚えています。その日は月曜日で、その当時も朝早くから出社していたあたしですが、9時頃に自宅の母から勤務先に電話がかかってきて、父の様態が急変したと病院から連絡が入ったのですぐに帰ってきて病院へ来い、というものでした。

自宅近くは車の通りこそあれ、タクシーが頻繁に通るようなところではなく、あたしは自宅の車を運転して病院に向かいました。雨の中、ワイパー越しに踏切で電車が通り過ぎるのを眺めていると、「あ、もう死に目には会えないな」という直感めいたものを感じました。案の定、病院に着いたときには既に父は帰らぬ人となっていました。

さすがに亡くなった当日の通夜は無理としても、翌日には通夜を執り行ないたいと思ったのですが、今日墓参りに行った菩提寺の側の都合が付かず、通夜は水曜日、告別式は木曜日となり、大量のドライアイスと共に父を自宅へ連れ帰り寝台に寝かせました。なにせ9月、まだ残暑が厳しい時期ですので、クーラーを掛けっぱなしにして一日安置しました。

通夜、告別式は、それほど暑かったという印象はないのですが、こちらは遺族として建物の中にいるばかりですから、弔問、会葬の方々が炎天下外で待っていてくださったときにはかなり暑かったのかも知れません。通夜の方は夕方から夜にかけてですからまだよいのですが、告別式の日は暑かったのか、比較的しのぎやすかったのか、まるっきり覚えていないのです。

その後、一周忌、三回忌と、毎年この時季に法事や墓参りをしていますと、やはり暑いなあと感じます。最後まで人に迷惑をかける父親だったなあといまさらながら思います。せめて、もう少し季候のよいときに死ぬのであれば、来てくれる人も気持ちよく焼香してくれるたのではないでしょうか。

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