2012年7月 8日

ヴァー充

今日朝日新聞読書欄のコラムで東京堂書店のことが取り上げられていました。

書店に一番欲しいもので喫茶店がトップだったとか。東京堂に限らず、喫茶スペースを設けている書店は増えていますが、皆さんそんなに本屋でお茶したいのでしょうか? 家に帰ってゆっくり読みたいと思わないのでしょうか?

まあ、自宅には書斎がない、ゆっくりとくつろげるスペースがない、家族がうるさい、といった理由がいくつも考えられますが、あたしの場合は、やはり落ち着いて読むなら自宅で、寝床の中で、となります。もちろん、周りの人が一心不乱に読んでいると、ついつい自分も読みたくなるという効果は理解できますし、買った本をすぐに読みたいという気持ちもわかりますが、後者の場合、買った本だから飲み物や食べ物で汚したくないという気持ちはないのでしょうか?

ただ考えてみますと、この現象、本を読みながらお茶が飲みたいのか、お茶を飲みながら本を読みたいのか、どちらなのでしょう? そう考えると、昔から漫画が充実している喫茶店とか床屋とか、そういうのが身近にあったのを思い出します。高校の近所にあった喫茶店はコミックがかなり揃っているお店で、自習の時はたむろしている学生が多かったです(ちなみに、あたしの高校は校門がいつでも開いていて、制服もありませんでした)。

が、さらに考えますと、これってつまりはマンガ喫茶ってことなのではないか、ただ、世の中にはマンガではなく本を読みたいと思う人も大勢いるでしょうから、「まん喫」ならぬ「本喫」がはやる予兆なのかも知れません。

いや、それならいっそのこと、シャワー完備、飲み物飲み放題、コミック読み放題のインターネットカフェがより大人仕様になって、コミックではなく、文芸書や人文書などを揃えたタイプのインターネットかフェアがそのうちできるのではないでしょうか?

いや、もしかして、既にあるのかも知れませんね。

というわけで、あたしの妄想はとめどなく広がっていきます。リアルはパッとしない毎日ですが、妄想の世界ではこのように楽しく過ごしてます。リア充ならぬヴァー充、つまりヴァーチャルの充実です。

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