2012年4月21日

減った......

減ったと言っても頭髪のことではありません(爆)。

たぶん、あたしは一生禿げないと思いますし、現在でももうちょっと薄くなってもいいのにと感じるほど髪の毛が多く、堅く、太いです。贅沢な悩みと言われればそれまでですが、多ければ多いなりに悩みはあるものです(笑)。

減ったと言っても給料のことではありません。

収入が減っても、もうこの数年の常態。いまさら驚いたりしません。このご時世、会社が潰れないだけありがたいと思わなければならないところでしょう。

はい、減った(と感じる)のは、パソコンの広告です。

曜日によって新聞に挟まってくる広告には傾向があって、なぜか家電量販店の広告がやたらと入ってくる曜日があります。そんな広告には家電店の売れ筋が表現されていて、つまりは家電業界で何がホットなのかわかるというものです。

十数年前なら、この手の広告で一番スペースを取っていたのはパソコンだったはずです。マッキントッシュも元気だったし、ウィンドウズもしょっちゅうバージョンアップしていて、大人も子供もお年寄りも、パソコンくらい使えないと、という時代でした。パソコンの得手不得手が就職にも響くなんて言われていたくらいです。

それがこの数年、ケータイやスマホに押され、実は若者のパソコン所有率が下がっているということです。確かにちょっとしたメールやネット検索ならケータイで十分。ケータイだけのクーポン券やサービスもたくさんあり、携帯性も考えると、むしろパソコンの方が不便で使い勝手の悪いものになっています。

もちろん就職には、最低限ワードとエクセルが使えないと、というハードルはそれなりにあるみたいなのですが、自宅にパソコンがあるとか、自分のパソコンを持っている人は爆発的に増えてはいないみたいです。

そういう世相を反映しているからでしょう。広告からめっきりパソコンが減ってしまいました。「あれ、載ってないの?」と感じるくらい少ないです。ほんとうに申し訳程度に載っている気がします。

その逆に、一番たくさん載っているのが液晶テレビとブルーレイ・レコーダー、DVDレコーダーなど、その次にケータイ、スマホにiPodなどの音楽プレーヤーです。

わかりやすいですね。そうやって家電量販店は世間の需要を見据えて広告を変えているわけです。以前、このダイアリーでも書きましたが、広告だけでなく、家電量販店は売り場の構成も時と共に変えています。今はたいていの家電店が入り口付近にケータイ売り場を設けているのではないでしょうか?

そして思うのです。本屋も、時代に合わせて売り場の構成を変えてみたら(?)と。確かに、時々売り場を買えている書店はありますが、あれは増床や減床による、やむを得ない配置換えが多く、家電店のような戦略的な配置換えとは思えません。いえ、全くそういうことを考えていない、とは言いませんけど。

その一方、スーパーのように、どのチェーンでも売り場のレイアウトが変わらない業態というのもあります。生鮮食料品、冷凍食品、お総菜、菓子、調味料、だいたいどこのスーパーに入っても同じような場所に置かれていますよね。

本屋って、むしろスーパーに近い業態なのでしょうか? ふと、そんなことを一枚の広告から思ってしまいました。

ところで、パソコンの買い時っていつだろう、という古くて新しい問題に悩まされています(笑)。

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