2012年3月30日

本が消えている......

朝一番で、紀伊國屋書店新宿本店のリニューアル発表会がありました。紀伊國屋ホールに入りきれないほどの出版人が詰めかけていて、「さすがは紀伊国屋の本店」という感じです。

売り場のジャンル構成というのでしょうか、どのフロアにどのジャンルを置くか、どのジャンルとどのジャンルを同じフロアにするか、そういう面でかなり徹底的に検討を加えたようですが、いまが書き入れ時の学習参考書などの実用書はゴールデンウィーク明けにやるそうです。リニューアルが完全に終わるのはもう少し先ですね。

あと、コンシェルジュをお店に常駐させて、お客様の買い物の手伝いを、ということらしいです。が、スクリーンに映し出されていた、おそらくはパワポの画面では「コンシェルジェ」となっていました。演壇で発言された方々は「コンシェルジュ」と言っていたので、単なる誤植ではないかと思われます。

原語の発音的にはやはり「ジュ」だと思いますが、あたしはへそ曲がりなので、「コンシェルジュ」だとライバル「ジュンク堂書店」が喚起されそうだから、あえて「コンシェルジェ」にしたのではないか、と勘繰ってしまいます。確か、マックが「シェイク」、ロッテリアは「シェイキ」でしたよね? それと似た感覚かしら?

で、それはともかくこの二つの施策、ジュンク堂新宿店が閉店してもそのお客を他の地域に逃がさない、新宿でしっかりつかんでおこうという紀伊国屋の決意の表われであると共に、社長も曰く、「わかりにくい、使いにくい」と言われた新宿本店を、よりわかりやすく、使いやすくするためでもあったようです。

でも、それを言うなら、やはりエスカレーターの設置が一番優先されることだったのではないかと思います。紀伊国屋の場合、昔からのお客さんが多いですから、つまりは年齢層が高いわけです。階段を歩かせるのはやはりキツイでしょう。最大の改善すべき点はそこにあるはずです。

もちろん、紀伊國屋書店もそんなことは言わずもがな、いつかは本店ビルを建て替えたいと考えているとは思いますが......

さて、午後からはいつものように書店回り。

ですが、明日で閉店のジュンク堂を覗いてきました。

明日が最後ですから、ジュンクだからこそ在庫しているような出版社品切れ本などは早々に売り切れただろうな、でも、そういう本は興味ないから最近気になっている本を買おう、というつもりもあって寄ってみました。

ところが、どうでしょう?

かなりの棚の本が片付いています。本が並んでいない書棚があちこちにあります。完全にもう店じまい態勢に入っています。まさかこんなに本が並んでいないとは思いませんでした。図書館のような書棚に、ずらりと並んでいた本が消えてしまっているとは!

かつては営業担当でしたからセンチな気分になる面もありますが、それをひっくり返すようなジュンク堂新宿店の状況でした。あの状況、一見の価値ありと思います。

で、そのジュンク堂書店で買ったのは『地図集』と『居心地の悪い部屋』でした。


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