2012年3月25日

シルエット・ロマンス

昼食の後、午後から出光美術館へ「古筆手鑑」展を見に行きました。

本日が最終日と言うこともあり、あたしが出光美術館へ来た中ではもっとも混雑しておりました。「見努世友」の方は辛うじて見ることができましたが、「藻塩草」の方は大行列で、人の肩越しの鑑賞しかできませんでした。

残念。

やはり、最終日なんかではなく、もっと早くに見に来るべきでした。でも、最近、出張が続いたりして、ろくに東京にいなかったり、いたとしても何だかんだと予定があって見に来る時間が作れませんでした。そもそも、出張が多いと都内の書店回りができないわけで、そうなると東京にいるときはできるだけ回ろうということになりますが、そうなると必然的に郊外の方へ行ってしまうので、その後また都心に帰ってくるのは億劫になります。

まあ、次の機会を楽しみに、しばらくは図録で辛抱します。でも、今回の古筆切、全体的には地味なものが多かった気がします。もう少し、きれいな料紙を使った古筆切があってもよいのに、と思ったのはあたしだけでしょうか。もちろん、地味ではあっても素敵な、品のある逸品ばかりでしたけど。

さて、出光の後は、中央線で一気に西へ。立川のオリオン書房でトークイベントです。津原泰水さんって、申し訳ないのですが、これまで全く読んだことがない作家さんですが、トークの中で皆川博子さんに触れていましたので、ちょっと読んでみたくなりました。

トーク全体は、やや時間が押し気味でしたけど、それほど長く感じることのない、テンポのよい鼎談だったと思います。

で、帰宅。

6時半ごろに最寄り駅で下りて見上げた西の空はきれいな夕焼けのグラデーションに細い月。まるで詩の一節のような光景でした。10分ほどのバス乗車で自宅ですが、バスを降りたときにはもうグラデーションは失われていました。



きれいな夕焼けに、ふと浮かんだのはかつての名曲「シルエット・ロマンス」なのですが、タイトルは「シルエット・ロマンス」なのに、実は頭の中に流れていたメロディーはこちらでした。



杉村尚美の「サンセット・メモリー」です(汗)。

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