スケール感
読み終わりました、和辻哲郎の『日本倫理思想史』、岩浪文庫の全4巻!
なんという清々しさでしょう! 確かに、実際に読む時間は多少かかったかも知れませんが、実感としては一気に読んでしまった、そんな思いがします。
それにしても、このスケールの大きさ。
確かに、細かな点、個々の具体的な事例を取り上げれば、今となっては誤っているところも多々あるのでしょう。でも、それは和辻哲郎の生きた時代の制約によるものでしょう。今の世に生きていれば、現在の学問水準を反映した記述ができたはずです。
しかし、そんな細かな、小さな瑕疵を指摘するよりも、本書を通じて感じられる、物事の全体をとらえる目の確かさ、全体を見通す眼力、そんなものを味わうのが醍醐味ではないでしょうか? 最近の学者ではとても太刀打ちできないものを感じます。
それだけに、第4巻の最後、学問が時代にこうしきれなかった時代を扱った和辻の悔しさが胸に迫ります。
なんという清々しさでしょう! 確かに、実際に読む時間は多少かかったかも知れませんが、実感としては一気に読んでしまった、そんな思いがします。
それにしても、このスケールの大きさ。
確かに、細かな点、個々の具体的な事例を取り上げれば、今となっては誤っているところも多々あるのでしょう。でも、それは和辻哲郎の生きた時代の制約によるものでしょう。今の世に生きていれば、現在の学問水準を反映した記述ができたはずです。
しかし、そんな細かな、小さな瑕疵を指摘するよりも、本書を通じて感じられる、物事の全体をとらえる目の確かさ、全体を見通す眼力、そんなものを味わうのが醍醐味ではないでしょうか? 最近の学者ではとても太刀打ちできないものを感じます。
それだけに、第4巻の最後、学問が時代にこうしきれなかった時代を扱った和辻の悔しさが胸に迫ります。
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