読む? 読まない?
昨晩は渋谷のMARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店で行なわれたトークイベント「第19回 読んでいいとも!ガイブンの輪」を聞きに行ってきました。今回の豊﨑社長の対談相手は坂川栄治さん。失礼ながら、ほとんど名前をどこかで聞いたこと、見たことがあるぞくらいの予備知識しかなく、そんな状態でのトークイベントでした。
が、結果はお二人の話が面白く、すっかり時間を忘れて聞いてしまいました。
それにしても、土曜の夜の渋谷なんて何年ぶりでしょう? 相当昔に来た記憶があるような、ないような、そもそも何しに来たのが最後だったかしら、思い出せない、というくらいのご無沙汰でした。
新宿も人の多い町ですが、渋谷も人が多いですね。それに井の頭線の西口改札から路地を抜けて東急百貨店まで歩いたのですが、渋谷という街は路上喫煙がOKなのでしょうか? 久々にタバコの煙が臭い町歩きでした。
それはそうと、昨晩のあたしは渋谷でしたが、一昨日の晩、夢であたしは渋谷とおぼしきところに来ていて、そこでCMかドラマの撮影をしている剛力彩芽ちゃんを見かけました。あくまで夢の中なのですが、テレビで見るよりも小柄で細くてかわいかったです。しかし、夢なので「テレビで見るよりも」と言っても始まらないですよね(汗)。
閑話休題。
豊﨑社長と坂川さんのトークですが、面白くて興味深い話題が多かったのですが、そんな中、坂川さんが装丁家としてはやや冷めた感じで、作品や作者に独特の距離をおいて仕事されているところが面白く感じました。装丁家と呼んではいけないのでしょうか、アート・ディレクター、ブック・デザイナーでしょうか?
まあ、それはともかく、今回の大佛次郎賞を受賞した司修さんが、著者との格闘とも言えるやりとりの中から数々の装丁を生み出していったことと比べ、非常に対照的に感じました。どちらがよいとか悪いとか言うのではなく、それがそれぞれの個性なのだと感じますし、それでよいのだと思います。ですので、坂川さんはご自身の作品について、編集者からいろいろと聞き出して着想を得、本文は読まずにデザインされるのだとか。出来上がってから読むことはあるようですが、読んでいない本も相当数あるようで、少なくとも本を読まずに想定するというのは意外というか、新鮮な驚きでした。
そんな興奮もさめやらぬ今朝、フジテレビ系の「ボクらの時代」の鼎談が長嶋有、綿矢りさという作家にブック・デザイナーの名久井直子さん。名久井さんが、もちろん装丁を作るためでしょうけど、ゲラを読むのが好きだと語っていたのが、坂川さんとは真逆で思わずテレビの前で身を乗り出してしまいました。それにしても、毎月それなりの数の装丁をやっていたら、毎月どれくらいの本(ゲラ?)を読まないとならないのでしょう? それはそれで大変そうです。
と、いみじくも足かけ二日ではありますが、数時間の間に、本の装丁に関する興味深い話のはしごをしてしまったあたしです。
ただ、長嶋有、綿矢りさのお二人があんなにしゃべる人だったというのも意外な発見でした(笑)。
追伸:
出版社にとっては耳の痛い話も......
やはり装丁料って、この不景気でやすくなっている見たいですね。ただ、坂川さんなどは「予算が安いから工夫のしがいがある」とポジティブに語ってくれました。また名久井さんは、初版の刷り部数が少ないと装丁料も安くなるので......と。確かに定価×初版部数×数パーセントが装丁料ですから、初版部数が多くなればなるほど装丁料も高くなりますよね。
しかし本当に予算が潤沢であるならば、同じ作品を異なる装丁家にやってもらって、数パターンのデザインの本を出してみたいですね。
が、結果はお二人の話が面白く、すっかり時間を忘れて聞いてしまいました。
それにしても、土曜の夜の渋谷なんて何年ぶりでしょう? 相当昔に来た記憶があるような、ないような、そもそも何しに来たのが最後だったかしら、思い出せない、というくらいのご無沙汰でした。
新宿も人の多い町ですが、渋谷も人が多いですね。それに井の頭線の西口改札から路地を抜けて東急百貨店まで歩いたのですが、渋谷という街は路上喫煙がOKなのでしょうか? 久々にタバコの煙が臭い町歩きでした。
それはそうと、昨晩のあたしは渋谷でしたが、一昨日の晩、夢であたしは渋谷とおぼしきところに来ていて、そこでCMかドラマの撮影をしている剛力彩芽ちゃんを見かけました。あくまで夢の中なのですが、テレビで見るよりも小柄で細くてかわいかったです。しかし、夢なので「テレビで見るよりも」と言っても始まらないですよね(汗)。
閑話休題。
豊﨑社長と坂川さんのトークですが、面白くて興味深い話題が多かったのですが、そんな中、坂川さんが装丁家としてはやや冷めた感じで、作品や作者に独特の距離をおいて仕事されているところが面白く感じました。装丁家と呼んではいけないのでしょうか、アート・ディレクター、ブック・デザイナーでしょうか?
まあ、それはともかく、今回の大佛次郎賞を受賞した司修さんが、著者との格闘とも言えるやりとりの中から数々の装丁を生み出していったことと比べ、非常に対照的に感じました。どちらがよいとか悪いとか言うのではなく、それがそれぞれの個性なのだと感じますし、それでよいのだと思います。ですので、坂川さんはご自身の作品について、編集者からいろいろと聞き出して着想を得、本文は読まずにデザインされるのだとか。出来上がってから読むことはあるようですが、読んでいない本も相当数あるようで、少なくとも本を読まずに想定するというのは意外というか、新鮮な驚きでした。
そんな興奮もさめやらぬ今朝、フジテレビ系の「ボクらの時代」の鼎談が長嶋有、綿矢りさという作家にブック・デザイナーの名久井直子さん。名久井さんが、もちろん装丁を作るためでしょうけど、ゲラを読むのが好きだと語っていたのが、坂川さんとは真逆で思わずテレビの前で身を乗り出してしまいました。それにしても、毎月それなりの数の装丁をやっていたら、毎月どれくらいの本(ゲラ?)を読まないとならないのでしょう? それはそれで大変そうです。
と、いみじくも足かけ二日ではありますが、数時間の間に、本の装丁に関する興味深い話のはしごをしてしまったあたしです。
ただ、長嶋有、綿矢りさのお二人があんなにしゃべる人だったというのも意外な発見でした(笑)。
追伸:
出版社にとっては耳の痛い話も......
やはり装丁料って、この不景気でやすくなっている見たいですね。ただ、坂川さんなどは「予算が安いから工夫のしがいがある」とポジティブに語ってくれました。また名久井さんは、初版の刷り部数が少ないと装丁料も安くなるので......と。確かに定価×初版部数×数パーセントが装丁料ですから、初版部数が多くなればなるほど装丁料も高くなりますよね。
しかし本当に予算が潤沢であるならば、同じ作品を異なる装丁家にやってもらって、数パターンのデザインの本を出してみたいですね。
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