2012年2月 4日

同じ発音だけど、字が違う

今宵は、紀伊國屋サザンシアターにてトークイベント

いや、トークイベントがメインイベントではなく、あくまで付録であり、たぶん趣旨から言えばメインイベントは「キノベス」の授賞式だったのでしょうけど、やはり来場者のほとんどはトークイベント目当てだったと思われます。

一般の、純粋にファンという人も大勢来ていたと思いますが、なんとなく会場は業界関係者の臭いがプンプンしてました。別に悪い意味で言っているのではありません。まずは業界が盛り立てて、盛り上がらないとムーブメントは起こりませんから。

で、そのトークイベントの主役は、今回のキノベス第1位、三浦しをんさんと、前回の第1位、岸本佐知子さん。トークイベント前の授賞式で記念の盾をもらった三浦さんに対し、開口一番、岸本さんが「昨年はこんなイベントもなかったし、あたしは盾なんてもらっていない」と。

うーん、これは盾をもらった三浦さんに対し、岸本さんを矛としてキャスティングしたものと思われます。最近の人気テレビ番組「ほこ×たて」を彷彿とさせます。矛と盾、どっちが勝ったかなんて野暮なことは言いません、書きません。そもそも勝ち負けをつけなければならないような「ほこ×たて」ではありませんから。

さてさて、辞書の話、言葉の話がトークの主たるテーマでしたが、やはりこの二人です。真正面からは語りませんね。でも、トークの端々に、言葉に真摯に向き合うお二人の姿勢が見え隠れしてました。

それにしても、三浦しをんさん。本名なんですよね。初めてこの名前を知ったときは驚きました。だって、あたしが中学生の頃から大好きな歌手、沢田聖子さんの代表曲と同じなんですから。曲名は「シオン」で片仮名ですし、「を」ではなく「お」ではありますが......


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