2012年1月15日

もはや手遅れ?

"彼女いない歴"は絶対の秘密』読了。著者はあとがきで、数多ある類書とは違うと書いていますが、やはり類書とあまり変わらないものだと感じます。

さて、その中からいくつか目に留まったところを......

まずは「彼女いない歴を決して言ってはいけない」という点。これはもう手遅れです。たいていの人はあたしの「恋人イナイ歴=年齢」ということを知っていますから。せいぜ、今後出逢う人には言わないように心がけるしかないですね(汗)。しかし、「女性にとって気味悪い」というのはショックです。

次に「前向きな話をしよう」とも書いてありますが、これもダメです。この不況下ですら、仕事上の話ならいくらだって前向きに話せます。でも自分のこととなるとダメです。だって、自分の褒められるところが見つかりませんから、前向きに話しようがないんです。自分のことは自分が一番よくわかっていると言いますが、あたし自身は自分が嫌いです。陰険で冷たくて、友達になんか絶対なりたくないイヤな奴です。そう自覚しているからこの歳まで友達を作らずに生きてきたわけです。(→つまり、そういう自覚があるなら、モテようとか、恋人を作ろうとか、結婚しようなんて望んではいけない、ということですね。)

また「相性のいい人にアタックしよう」とありますが、あたしはこれまで生きてきて、同性・異性を問わず、「この人とは相性がいい」「この人とはウマが合う」と感じたことがありません。だからといって周囲の人すべてが大嫌いというわけではありません。社会人として、とりあえずはそれなりにつきあえる(一緒に仕事はできる)というレベルであって、「この人と心底うまくやっていけるか」と自問すると、どの人とも自信がありません。もちろん、そんなに深刻に考えなくてもよいのかも知れませんが、多少仲良くなっても、「これ以上仲良くなったら嫌われる、嫌なところが目につくようになる」と感じてしまうのです。

最初は意外と感じたものの、よくよく考えるともっともだと思ったのは「母親の話はするな」という指摘です。母親の話をすると、たとえ親孝行な話であっても女性は重荷を感じてしまうみたいです。最後にはご丁寧にも、母親と二人暮らしの人は特に注意、と書いてありましたが、あたしは正真正銘、母親と二人暮らしです(汗)。

本の中には、モテない男の例として男子校出身や男性ばかりの職場のため、そもそも女性と接する機会が少なく、女性の前に行くと緊張してしまって話せなく、というタイプを挙げています。確かにこの手の本でモテない男、恋人を作れない男というとこのタイプが引き合いに出されます。

でも、あたしの場合、ずーっと共学ですし、職場はこの数年女性率が高まっていますので、女性と接する機会が少ないわけではありません。加えて、書店現場というのは女性の比率の高い場所だと思いますし、あたしがふだん回っている書店でもしっかり数えたことはないですが、たぶん男性より女性の方が多いと思います。で、そういう環境で毎日営業しているわけですから、女性と話すのが苦になることはありませんし、あがってしまって話せないということもありません。(そんなことになってたら仕事になりませんから)

では女性と二人きりになったらどうかと考えてみても、あがることはないです。そりゃ知り合って数時間の、どんな性格なのかよくわかっていない人であれば多少の緊張もしますが、だからといって話せなくなることはないです。訓練というと変ですが、書店現場はしばしば担当の方が変わることがあります。そうなると、いきなり初対面の人と話をしないとならなくなるわけですから、話せないなんて言ってられません。

また「自分を変えることを恐れるな」とも書いてあります。つまりは人に逢わせて柔軟に付き合うべきだということらしいのです。自分を変えられない人は他人と協調性がない人だそうです。そう言えば、あたしはしばしば人から「何年たっても変わらないね」「何年たっても変わらないだろうね」と言われます。それはたぶん、はっきり言っては失礼だからオブラートに包んで言ってくれているのだと思うのですが、母ははっきりとあたしに対して「お前は人との協調性がない」と言います。つまりは、そういうことなのでしょう。

結局、この手の本を読むと、あたしは結婚相手はおろか、恋人も友達も作るべき人間ではないということを改めて教えてくれるだけのような気がします。

読んだ感想を書く