2012年1月 5日

生き埋めにして殺しちゃった

仲のよい女子書店員さんが倒れています。倒れているのは森の中、落ち葉の絨毯の上です。

あたしが殺してしまったのでしょうか、いや、そんな覚えはないぞ。じゃあ、誰が? まだ体は温かいし、気を失って倒れているだけにも見えるけど......

でも、こんなところを誰かに見つかったらまずい、どんなに弁明しても絶対あたしが殺したんだと思われてしまう。どうしよう。

よし、埋めてしまおう。

落ちていた、やや太くて丈夫そうな枝で落ち葉の絨毯の下の土を掘り、まず頭、そして上半身が入る程度の穴を掘り、その書店員さんを横たえました。あとは下半身を入れる穴を掘り、上から土と枯れ葉をかぶせればおしまいだ。と思うのです、何故か気ばかり急いて穴がなかなか掘れません。上半身の方は、本から地面に出来ていたくぼみを利用したので楽でしたが、下半身部分は一から自分で掘らないとなりません。

ようやくある程度掘り終えて、下半身をその穴へ動かしたときに、彼女が「うっ」と声を上げました。

「えっ、生きてるの? 死んでたんじゃないの?」

とあたしは焦りました。この状態で彼女が目を覚ませば、あたしが彼女を殺そうとしたと思われるのは必至です。

まずいと思ったあたしは、彼女が完全に目覚める前に必至になって上から土をかけ、彼女を完全に埋めてしまいました。体中から嫌な汗が流れている、そんな感じです。

と、その後あたしはどうしたのか、この書店員さんはどうなったのか。それはわかりません。なにせここで目が覚めてしまったので。

夜中にこんな夢を見て目が覚めました。そして、その後はその書店員さんの祟りなのか、いつものように頭が痛みだし、ゆっくり眠れませんでした。嗚呼。

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