2011年12月28日

パブリッシャーズ・レビューの難

「パブリッシャーズ・レビュー」ってご存じでしょうか? あたしの勤務先が出している新刊情報の新聞です。以前は「出版ダイジェスト 白水社の本棚」というタイトルで、隔月(最近は3か月ごと)で出していました。

もともとは出版梓会が出していた「出版ダイジェスト」の自社バージョンという位置づけだったのですが、本体の出版ダイジェストが先頃休刊となってしまったので、タイトルも変わったのです。で、リニューアルでタイトルも変えたついでに、みすず書房、東京大学出版会と足並みを揃え、「パブリッシャーズ・レビュー」というタイトルで続けることになったのです。

そのあたりについては勤務先のサイト
出版梓会発行の「出版ダイジェスト」は2011年10月21日号をもって休刊しました。「白水社の本棚」は東京大学出版会・みすず書房・白水社の三社が創刊した「パブリッシャーズ・レビュー」にて引き続き発行いたします。
とあります。

で、三つの出版社でどう出すの(?)という疑問も沸くでしょうが、これについても「『パブリッシャーズ・レビュー 白水社の本棚』は、白水社のタブロイド版PR紙(1・4・7・10月の15日ごろ発行)です」と書いてあります。

とりあえずは「ふーん」という感想なのですが、ふと思い立ってみすず書房東京大学出版会のサイトを見てみました。どちらのサイトにも「パブリッシャーズ・レビュー」のページがあります。さて、そこを見ますと、みすずの場合は
「パブリッシャーズ・レビュー」は、東京大学出版会(5・11月)、白水社(1・4・7・10月)、みすず書房(3・6・9・12月)の三社が、各月15日に発行するタブロイド版出版情報紙です。2011年12月創刊です。
とあり、東大の場合は
 「パブリッシャーズ・レビュー」は,東京大学出版会(5・11月),白水社(1・4・7・10月),みすず書房(3・6・9・12月)の3社が,各月15日に発行するタブロイド版出版情報紙です.2011年12月に「みすず書房の本棚」として創刊いたしました.
と書いてあります。そうか、三社で毎月代わりばんこに発行するのね、でも2月と8月はお休みなのかと理解できます。

しかし、これを見てあたしは感じました。あたしの勤務先って、なんて不親切なのでしょう? みすず書房と東京大学出版会はきちんと他二社の刊行月まで書いてくれています。それに引き替えあたしの勤務先のページでは自分のところの刊行月しか書いてありません。別に唯我独尊ではありませんが、三社を見比べた場合、明らかに読者に対するケアで一歩遅れている気がしますね。

こんなことで大丈夫なのでしょうか?

ちなみに、この「パブリッシャーズ・レビュー」は三社それぞれで発行しておりますので、ご購読希望の方は三社それぞれのサイトから申し込みをお願いいたします。


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