2011年11月26日

京都でのめっけもん

先日の京都出張で訪れた書店「FUTABA+京都マルイ店」で見つけた本です。



畑尾和美さんの『九月の朝顔』です。

寡聞にして著者の名前も知らなければ、発行している出版社の名前も知りませんでした。ただ、大手書店でもそれほど並んでいないところを見ると、比較的細々とステキな本を作っては販売している小さな版元なのではないかと思われます。

この本の形状的な面白さは、リンクを貼っておいた著者のウェブサイトをご覧ください。こういう部分も、本って楽しめるものだと思わせてくれます。もちろん、あたしも店頭で一目見て「カワイイ!」と思って手に取った次第。

中味ですが、詩集なんですが、いわゆる韻文詩ではなく、短篇小説のような味わいがあります。こういうのを散文詩と呼ぶのでしょうか。よくわかりませんが、描かれている世界はとてもほのぼのとしていて、あたしなんかの心にもしみてきます。

ほのぼのと言っても、ほんわかという感じとはちょっと違っていて、でも一言で紹介してしまえば「癒やし系」ってことになるんでしょうけど、なんか一筋縄ではいかない癒やしが感じられます。

プロフィールなどを見る限り、東京での朗読会やイベントなどはなさそうで残念ですが、それよりもこういう本が、関西の出版社の本だからでしょうか、東京ではほとんどの書店で置いていないことが残念でなりません。

造本と共に、次回作も期待したいです。ただ、急がず慌てず、ゆっくり、じっくり作って欲しいと思います。

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