2011年11月20日

古き良き?

先週後半の京都出張で、八坂神社から高台寺へ向けて、石塀小路という処を歩きました。いかにも京都という風情のある狭い路地ですが、あまりにも京都らしい感じが却って嘘臭い気もします。

なにやら観光客目当てに、最近になって整備したかのようなたたずまいが気にくわないような......

もちろん、昔からの街並みをいまも変わらず手入れをして大事に大事に使っている住民の方もいらっしゃるのでしょう。でも、いかにも最近、それっぽく作りました、という塀があるのも事実です。

それに、こんなに観光客向けのお店がこの一郭に集まるでしょうか? もちろん、お寺への参拝客を相手にしたお店が数百年前からあっただろうとは思いますが、いわゆるお土産屋はさいきんのことですよね?

全体としては、お土産屋以外ですと、隠れ家的な食事処が目につきます。日本料理、京料理だけでなく、洋食などもありますので、こういう街を狙っての出店でしょう。

祇園の母なる占い屋もありましたけど、日本中に「母」は存在するのですね(笑)。

と文句ばかりを言いながらも、もう少し観光客が少なければ、それなりに風情を堪能できたのではないかと思います。そういうあたし自身も観光客の一人なわけですが(爆)。車が入ってこられないような狭い路地ですが、意外と車が入ってくるものですね。抜け道というのではなく、そこへ用事があって入ってくるクルマですから、人々が生活しているのを感じます。


より大きな地図で 2011京都新聞教養図書市場視察 を表示

なお今回の食事は、木曜日の昼が「田ごと」四条本店、夕食は前にも書いた「道楽」、金曜の昼は高台寺近くの「羽柴」でした。どこもそれぞれに特色があって美味しかったですが、やはり「道楽」が感動でした。

あと、石塀小路にいた舞妓さん、多くの観光客が写真を撮っていましたが、あれは全部ニセモノですよね。いわゆる「舞妓体験」で着付けと化粧をしてもらった観光客でしょう。あんな時間に本物の舞妓さんがあのあたりをうろうろしているはずがないですから。まあ、それでも写真を撮りたい人には構わないのでしょうけど......





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