2011年9月29日

感謝と絆

年末恒例、今年を表わす漢字は、恐らく「絆」で決まりだと思うのですが、どうでしょう?

さて、昨晩は、フジテレビ系の人気バラエティ「ヘキサゴン」が最終回でした。最後の卒業式の模様だけテレビをつけたらやっていたので見ましたが、誰も番組終了のきっかけを作った紳助について触れないんですね。気持ち悪かったです。

何人かの出演者は、誰が見たってこの番組のお陰、島田紳助のお陰で人気者になったはず。今回の暴力団騒動はともかく、人として島田紳助に感謝の意を述べるのはふつうではないでしょうか? それを波風立てないようにというつもりなのでしょうか、自粛するのは却って不自然、行き過ぎ、やりすぎという印象を受けます。

それはそうと、その卒業式シーン。多くの出演者が述べていたのは、番組が終わってもヘキサゴン・ファミリーの絆が切れるわけではなく、これからも仲良くしよう、といったセリフです。

仲良きことは美しきかな。

しかし、なんとなく白々しい感じを受けてしまうのはあたしが天の邪鬼だからでしょうか。番組の収録で定期的に同じメンバーが会うというのは、ある種クラス、学校のような連帯感を作り上げるものなのでしょう。それがプツンと無くなってしまうのは確かに寂しいのかもしれません。

が、あたしなど小学校、中学校、高校と、卒業で寂しいと感じたことはないですし、むしろ清々した気分の方が大きかったです。それに、卒業しても仲間だよ、などとは決して思うこともなく、卒業したら、はい、それまでよ、金輪際会うことはない、という気持ちでした。絆なんて、最初からあるはずもないです。

そういう目で見ると、この卒業式シーン、あたしには非常に気持ち悪く、偽善的な気がしてならない、そんなシーンでした。

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