2011年8月20日

映画化

昨日朝日新聞夕刊の中程に大きく「小説の映画化」に関する記事がありました。メディアミックスなどと言えば聞こえがいいですが、結局は、ドラマ化・映画化できる、それほどの資金力や宣伝力を持った出版社の本だけが売れるようになるってことではないでしょうか?

もちろん、ドラマ化・映画化したからといって原作本が売れるとは限らないのがこの世界ですが、テレビ局も一枚噛んでいるような場合、年がら年中CMが流され、新聞や雑誌にも広告が打たれ、否が応でも目に入る仕組みになっています。

となれば、出版社も本屋で目に入るように大量に印刷して大量に配本し、結果、書店店の店頭にはその本が山積みになっているという状況。「もしドラ」のように本は売れたけど、映画はそれほどでも、という例もありますが・・・・・・

それにしても記事ではそれが当然のような書かれ方をしていますが、この数年来、否、十年来の一点集中を追認、正当化しているだけのような気がします。とりあえず世間ではやっているものには手を出しておこう、話題に乗り遅れるとマズイから一応は押さえておこう的な動きです。

結局、ものすごく売れる数点の本がある一方で、全く見向きもされない本が天文学的な数字に上るという、出版界の宿痾にたどり着くわけです。結局はどれだけ人目に付くようにできるか、つまりは宣伝力の差、極論すれば出版社の金の力ってことになってしまうのでしょうか?

とりあえず、定期的に主要紙になどに広告を載せているあたしの勤務先などはまだマシと言えるのでしょうか?

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