2011年8月13日

なぜ11月なの?

昨日の朝日新聞の中程、中国映画「1911」の大きな広告が載っていました。見開きを使うという金のかけ方ですから、配給会社もそれなりに力が入っているのでしょう。この映画、タイトルどおり、1911年の辛亥革命を扱ったもので、主演のジャッキー・チェンは黄興役という、これまた渋いところを演じています。

黄興って、中国近代史に興味のある人であれば当然知っているでしょうけど、普通に中国に興味があるだけでは案外知られていないかも知れません。孫文や袁世凱、それに康有為や梁啓超といった名前は比較的知られているかも知れません。またその後の孫文の度重なる革命運動の中、孫文の片腕となる人たちの名前がいろいろ登場しますが、なぜか黄興は早い段階で消えてしまいます。同盟会結成時には、孫文と並ぶ大物だったはずなのに、その後はさっぱり目立たない感のある黄興です。

黄興は結局、民国になってから早い段階で病没してしまったのと、やはりもとから孫文一派ではなかったということで、なんとなく孫文子飼いの連中とはそりが合わなかったのではないでしょうか? そんな黄興を主役に描く映画「1911」はどんな作品になるのでしょうか? ジャッキー・チェンが演じるとはいえ、あまり颯爽としたヒーロー然とした黄興は見たくないですね。もっと人間臭い黄興が見たいです。

それにしてもこの映画、公開日が11月5日ってなんででしょう? いろいろ映画界の大人の事情があるのかも知れませんが、辛亥革命といったら10月10日でしょう。曜日なんて関係なく、この日に公開しないでどうするのでしょうか?



中国映画といえば、先日ついつい一人で見に行って泣いてしまった「サンザシの樹の下で」は、なかなか全国ロードショーになりませんね。主役の周冬雨、とってもかわいくて可憐なのに・・・・・・

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