2011年8月 5日

どいつもこいつもスゲエ!

花金という言葉が一世を風靡したのはいつのころでしょう? えっ、花金を知らない? 「はなきん」と読みまして、「花の金曜日」のことを言います。

明日は土曜日、お休みだ、だから、なんか開放感あふれる金曜日の晩を「花の金曜日」と言って、街へ繰り出せという勢いだったのです。なんかバブルのころの語彙のような気がします。

ちなみに、花金ではなく、花木という単語もありまして、こちらはご推察どおり、木曜日のことです。正確な意味は、ネットで調べてみてください。

で、こんな単語が死語になったとはいえ、金曜日の晩は他の曜日とは異なることがあるのは今も続いていまして、当時の「花金」「花木」にはとんと無縁だったあたしですが、金曜の博物館延長開館は時に愉しませてもらっています。

で、本日、会社帰りに行ってきました、東京国立博物館空海と密教美術展です。

東博に勤務する知り合いから、「朝イチは意外と並んでいて混んでいるけど、夕方からは比較的空いているよ」と聞いていたので、延長開館のある金曜日に見に行ったわけです。確かに、ガラガラということはありませんが、それなりに作品を堪能できるほどには空いていました。

そして、「展示作品の98.9%が国宝・重要文化財」というのは伊達じゃあありません。すごいです。ものすごいパワーを感じました。こうなると、国宝でも重文でもない作品の方が希少価値が高いのでは(?)と思えます(爆)。

作品数が思ったほど多くないのですが、これで1500円は安いでしょう。しかし、たぶん、企画側はこれを目玉、ある意味で斬新な展示と位置付けたかったのかも知れませんが、最後の最後、「仏像曼荼羅」のコーナーが、実は意外と「やっちゃいました?」という感があります。

最後の最後にあれはないよな、というのがちょっぴり残念なところでした。

でも、それでも、それを補って余りある展示品の数々。これが千年の風雪に耐えてきた伝統の力、密教の魔力なのでしょうか?

ところで、展覧会に行くとミュージアムショップなどを見るのも楽しみの一つですが、それ以外に、これからの展覧会のパンフレットやポスターを見るのも楽しいです。地方開催だとその時期にそっち方面へ出張はないかなと思ったりしますし、東京近辺であれば「よし、行くぞ」と思います。今回目についたものは

法然と親鸞(10月、東京国立博物館)
モダン・アート、アメリカン(9月、国立新美術館)
ゴヤ(10月、国立西洋美術館)
ボストン美術館 日本美術の至宝(3月、東京国立博物館)
ジャクソン・ポロック展(2月、国立近代美術館)

ざっと、こんなところです。

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