2011年7月24日

エビちゃん!

このクールのドラマは、女子の男装がはやりであると何かで読みましたが、確かに前々から話題になっていたAKB48のエース、前田敦子主演の「花ざかりの君たちへ」だけでなく、TBSでも「美男ですね」(←「美男」と書いて「イケメン」と読ませるらしい)や「桜蘭高校ホスト部」なども主役は男装する女の子であります。

何故にそんな風になってしまったのか? 社会学者でもなければ心理学者でもないあたしには皆目わかりませんが、少なくとも主役の女の子以外の、正真正銘の男子たちは一様に「イケメン」ということになっていますが、よく見ると「えっ、これで?」という連中ばかりなのが見ていて哀しいです。まあ、他人の容姿をどうこう言える立場ではありませんが。

さて先週の放送で、「美男ですね」の中心メンバーの一人、バンドのリーダー、桂木廉が海老アレルギーで苦しむというシーンがありました。海老が入っている料理だと知らずに口にした途端、喉のあたりに違和感を覚えトイレに駆け込んで吐く・・・・・・

わかります、わかります。あたしにもよーくわかります。

なぜって? だって、あたしも海老アレルギーだったから。「だった」と書きましたように、治りました。特に治療をしたわけではないのですが、治ってしまいました。海老アレルギーだったということは、このダイアリーで触れたこともありますが、とにかくあたしも一時期、海老アレルギーで、このシーンと全く同じようなことを繰り返したものでした。

あたしの場合、刺身のような生ものだとてきめんで、海老フライ、エビチリ、海老の天ぷらのようにある程度火を通してあるものだと食べても大丈夫だったりしたので、あそこまで神経質にならずに海老を食べていたのですが、体調にもよるのか、あたったときは大変です。

このシーンでも喉を触っていましたが、掻きむしりたくなります。できないので喉というか首を掻きむしるのですが、できることなら口から手を突っ込んで、食道を掻きむしりたいというのが本音です。喉の側壁、食道の壁面、胃の内側、とにかくありとあらゆる消化器系の筋肉が、今し方食べた海老を口から外へ出そうと必死に働くのです。

ドラマのシーンであったみたいに、食べてすぐにおかしくなるの(?)と思われるかも知れませんが、はい、なります。食べて一分とかかりません。当たるときはすぐに違和感が襲ってきて、「ヤバイ、海老だった」と思ったときには洗面所に駆け込まないと大変なことになります。

上にも書いたように、あたしは食べても大丈夫なときとダメなときがあったので、海老アレルギーだとは自覚がなく何年も過ごしていました。体調のせいかな、と自分なりに納得して過ごしていたのですが、たまたま花粉症のアレルギー検査で海老アレルギーでもあることがわかり、積年の疑問が氷解したのです。

ちなみに、甲殻類アレルギーと言って、海老だけでなく蟹もダメな人が多いようですが、あたしの場合は海老だけで蟹は大丈夫でした。ただ、花粉症もそうなのですが、比較的症状が軽いので、気をつけながらではありますが、海老フライやエビ天などは食べていました。

検査をしてから一年くらいたって、今一度見てもらったときに、医者に「食べて治すってできないのですか?」と聞いたら、慌てて「やめてください、そんなことして時にはアレルギー反応が強く出て死んでしまうこともあるんですよ」と叱られました(汗)。

しかし、それでもあたしは少しは食べていたのです。そして数年後、家の近所の別の医者のところで改めて花粉などアレルギーの血液検査をしてもらったら、「海老アレルギーはありませんね」と言われました。特に治療もしてないのに、治っていたのです。どうやら「食べて治す」作戦、成功したのでしょうか?

その後は、普通に海老を食べています。やはりお寿司の甘エビは美味しいですから。そんなあたしが、このドラマで久しぶりに海老アレルギーに苦しむシーンを見えて、かつての自分を思い出してしまいました。あの苦しみ、症状が軽かったあたしには偉そうなことは言えませんが、トイレや洗面所で苦しみのあまり目から涙をこぼして吐いていた自分を思い出しました。

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