2011年7月14日

孫文展

ようやく取った、取りましたよ、代休。

どうして今日なのかと言われると、実は台湾駐日経済文化代表処で行なわれている「孫文と日本の友人たち」展が今日までだったからです。さすが、台湾の大使館的な役割を担っている代表処だけあって、無料ですよ、無料。

ただ、確かにお金を取るほどの展示ではないよね、という気がしないでもないです。むしろ、孫文の革命運動をこれだけ支えた日本人がいたんだということを広く日本人に知ってもらいたいという気持ちが伝わってくる展示でした。

かつて、孫文を助けた日本人というと「三十三年の夢」の宮崎滔天が有名でした。そして、その宮崎滔天と繋がる犬養毅、頭山満、内田良平といった面々でしょうか。ただ、宮崎滔天以外は、なんとなく孫文を利用しようとしていた感があり、心底、孫文の気持ちに惚れ込んで助けたのは滔天だけだったような気がします。

 

その後、あたしが学生の頃になると山田兄弟(良政と純三郎)が少し日の目を見るようになり、ここ数年は梅屋庄吉にスポットが当たっているようです。彼らも、無私の気持ちで孫文を助けていましたね。梅屋庄吉の場合、今回の展覧会もそうですが、曾孫の方がこの数年精力的に活動されている感じです。

そして、東京国立博物館で「孫文と梅屋庄吉」展です。東博ですし、入場料を取るくらいですから、相当充実した展示になっていることを期待します。

ところで、代表処ですが白金台にありまして、周囲にも緑が多く、とても素敵な立地でした。あたしは初めて行ったのですが、なかなかのものです。展示会場はクーラーが効きすぎるほどに効いていまして、あたしはちょっと寒くなってしまいました。

それにしても、確かに今年は辛亥革命百年で、辛亥革命は中華民国の建国に当たるものですが、中国大陸や中国大使館ではなんのイベントもないのでしょうかね? 一応は二千年来の帝政、王朝を打ち破り共和国を打ち立てたという、極めて大きな歴史上の転換点だったわけですから。


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