2011年7月 4日

やはり、わからないことだらけ?

読み始めたばかりですが、中公新書の『パレスチナ』が、なかなか面白いです。ただ読んでいると、どうしてイスラエルとパレスチナはわかり合えないのだろうか、と不思議になります。宗教に無頓着と言われる日本人だからでしょうか?

最初のところで著者が、一神教信者が1%程度しかいない日本が世界では例外的な存在だと指摘していますが、確かにそうなのかもしれません。

本書を読んでいて、少し前に読んだ新潮新書の『イスラエル』を思い出しました。両書とも現地の特派員だった方が書かれた著作です。読み比べてみると面白いのではないかと思いました。

それにしても、オスロ合意など、日本人であれば簡単に和解できそうな気がするのに、あそこまで頑なになってしまうとは、大国の都合に翻弄された面があるとはいえ、もう少し二一世紀の今だからこその冷静さを見せて欲しいと思うのはあたしだけでしょうか?

日本は3・11以後、震災や原発のことばかりで、政治の世界だけでなく、日本人自身も超内向き、あるいは思考停止になってしまっていますが、世界はそんな日本にお構いなく動いているわけで、その最もホットな地の一つが中東になることは間違いないのですが、なんか関心が低いですね。

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