2011年6月28日

セメスター制になったので

昨日からの関西出張。

昨日は大阪の梅田界隈をうろうろしていたのですが、今日は京都を回りました。

暑いです、京都。天気予報でも昨日より暑くなると言っていましたが、その通りだったようです。ただ、多少は風もあったかな、という気はしました。それにジャケットを脱いでの営業回りでしたので、それほど暑さを感じずに回れた気がします。

で、書店事情にはそれほど変化もなく、新規の開店・閉店もなく、ある意味「凪」状態なのかもしれません。京都と言えば、今年は親鸞・法然の遠忌で、書店でもそれなりに本は並んでいますが、やはり飽和状態な感はあるようです。まあ、何事もそれはありますから、やむを得ないでしょう。

で、回っていて感じたのは、大学生協などなのですが、最近はセメスター制(授業の半期制)が増えているからなのか、採用品(大学の教科書のこと)の業務が一年を通じてあるので、以前より忙しくなっている感じがしました。

たぶん、このダイアリーを読んでくださっている方の多くは、採用品という言葉でなんのことを理解していただける方がほとんどだと勝手に思っていますが、念のために少し説明しながら書いていきます。

大学の教科書、つまり採用品というのは、これまでですと年が明けて1月末とか2月くらいに大学内書店(大学生協や三省堂、丸善など)が先生から、来年度の教科書指定をとりまとめ発注をします。まだ授業が始まっていないわけですから、学生の人数も確定的ではありません。あくまで見計らいです。

書店の人、学校の先生の長年の経験で、発注数に実際の生徒数との大きな差が出ないことも多いのですが、足りなければ追加発注、多ければ返品という作業があります。返品はともかく、追加の場合、授業がもう始まっているので、可及的速やかに手配しないとならないわけですから大変です。また、あたしの勤務先の場合は語学の教科書なんですが、似たようなタイトルの本が多く、発注する書店の方も相当神経を使っているはずです。

2月頃にとりまとめ、発注、3月に入荷、4月に販売、5月に返品というのが通常の流れなんですが、6月末から7月頃には試験前にまた駆け込みの注文が入ったりします。そして、これが年間を通じての授業であれば、これで済んだのですが、昨今の半期制は、10月から後期の授業が新たに始まるので、この作業を年に二回やらなければなりません。ちょうど今ごろから、後期のための発注作業が始まるようです。これは相当な負担増でしょう。大変だなあと思います。せめて出版社としては商品の出荷間違いだけはしないように、心しないといけない、そう改めて思った次第です。

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