クーリーに追いかけられた!
またしても夢の話です。
それにしても、よく言われます。「なんで、そんなに夢見るの?」って。実生活で夢がないから、せめて寝ているときくらいは夢くらい見たい、という強い願望の現われでしょうか?
それと、見た夢をよく覚えているね、とも言われます。多くの人は夢を見ても、起きたときには忘れているのだそうです。たぶん、あたしもそうやって忘れてしまった夢がたくさんあるのでしょう。でも、もしかすると、一般の人よりは夢の記憶率が高いのかもしれません。
なにせ、夢を見ているとき、この夢面白いから、明日ブログに書こう、って夢の中で自分で思っていて、そのために出来るだけきちんと書けるように克明に覚えておこうと、夢の中のあたしは努力しているのです。そう考えると、あまり気の休まらない睡眠なのかも、という気もします(汗)。
さて、今回の夢ですが、とあるビル、ルミネとかアトレといったビルの中にある書店に営業に行きました。どこなのかはわかりませんし、見覚えのない書店です。というよりも書店は夢の中でほぼ全く出てきません。そういう場所にある書店に営業に行った後から夢は始まりました。
そのビルの最上階、といってもせいぜい7階か8階くらいなのですが、そこがラウンジのようなバーのような感じのお店になっていると聞き、書店を回ったらちょうど5時も過ぎ、「はい、今日の仕事はおしまい」とばかりに、ちょっとそのお店をのぞいてみたのです。
高層ではないものの、周囲に高い建物がないので、全面ガラス張りのようなお店の壁は、どっちの方角も東京の夕暮れが見えて、なかなかいい感じです。と、そこへウェイターがやってきて注文をとるので、とりあえずジントニックを頼み、外の風景を眺めながらチビチビと飲んでいました。
しばらくたつと、すぐ近くのテーブルでどういう繋がりかわかりませんが、大学生からお年寄りまで、男も女もいる集団のコンパのようなものが始まりました。静に飲むというよりは、わいわい騒げるお店だったようです。ちょっとお店の雰囲気とはミスマッチですが、店側も他の客も全く気にしていないようです。
で、そのグループの中の一人が自分の中国旅行の想い出を語り始めたのです。あたしも中国が好きですから、聞くと話に聞いていました。話し方とメンバーのリアクションを見ますと、彼らは中国旅行大好き人間の集まりのようでした。彼らが一緒に中国旅行をすることがあるのか、銘々が行ってきた旅の想い出を語るために集まっているのか、そのあたりは判然としませんが、とにかく話している人も聞いている人たちも実に愉しそうです。「そこなら、ワシも行ったぞ」「えー、そんなのが出来てるの? こんど行かなくちゃ」といった声が聞こえます。
あたしも聴きながら、ああ、しばらく中国行ってないなあ、そろそろ行きたいな、と思っていると、いきなり、「さあ、会長、こんどは会長の想い出を聞かせてくださいよ」とそのグループの中の一人に声をかけられました。
「えっ、会長って誰? あたしのこと?」と疑問を挟む余地もなく、そのグループ全員の目が興味津々であたしを見つめています。全員で十数名です。あたしはいつからこのグループの会長になったんだろう、そもそもここにいる人、誰一人知らないんだけど、と思いつつ、だけども促されるままにグループの中心に移動して、あたしの中国旅行の想い出を語り始めたのです。
このグループ、お年寄りや実年世代もいますけど、大学生など若い世代も何人か混じっています。そこで、彼らには全く想像もできない、80年代の北京、そう、あたしが初めて中国へ行った88年の北京のことを話し始めました。
88年になると、もうかなり市場経済路線が進んでいますが、まだまだ高いビルも少なく、あちらこちらに昔ながらの古き良き北京が残っていました。いや、もっと昔を知っている人は既に「古き良き」は残っていないと言うかもしれませんが、少なくとも現在の北京と比べたら、全く異なる時代にタイムスリップしたような感じです。
さて、その当時の王府井の様子などを語り始めてしばらくすると、あたしは突然夢の中でタイムスリップして、ビルの最上階の飲み屋から、いま話をしていたその舞台である北京にいたのです。
なんで、と思いつつ、そこが北京だとはわかります。ただ、あたしが話をしていた北京とはちょっと違います。もう少し古いのです。でも、弁髪の人はいませんから、中華民国時代の北京、否、北平にタイムスリップしてしまったようです。そんな時代、もちろんあたしは知りません。当時の記録フィルムや写真などで知る限りですが、そんな様子の町並みです。
へえ、これが民国時代の北京か、と思って感動していると、なぜか乞食のような男が猛然とあたしの方に向かってくるのです。「この泥棒め」と叫んでいます。その乞食のような男、たぶん苦力(クーリー)だと思われますが、あたしを目指しているというのはなぜだか理解できました。
で、あたしも逃げ出します。とにかく当時の王府井を駆け回り、逃げに逃げ、ヘトヘトになりながら、なぜか上海のバンドとかを走っていて、あまりにも走って疲れたので豫園の停電のベンチで休んでいると、またもやそのクーリーが見つけ出して追いかけてきた、という夢です。夢はここで終わりました。
なんだか、ものすごく疲労感に襲われた夢でした。
それにしても、よく言われます。「なんで、そんなに夢見るの?」って。実生活で夢がないから、せめて寝ているときくらいは夢くらい見たい、という強い願望の現われでしょうか?
それと、見た夢をよく覚えているね、とも言われます。多くの人は夢を見ても、起きたときには忘れているのだそうです。たぶん、あたしもそうやって忘れてしまった夢がたくさんあるのでしょう。でも、もしかすると、一般の人よりは夢の記憶率が高いのかもしれません。
なにせ、夢を見ているとき、この夢面白いから、明日ブログに書こう、って夢の中で自分で思っていて、そのために出来るだけきちんと書けるように克明に覚えておこうと、夢の中のあたしは努力しているのです。そう考えると、あまり気の休まらない睡眠なのかも、という気もします(汗)。
さて、今回の夢ですが、とあるビル、ルミネとかアトレといったビルの中にある書店に営業に行きました。どこなのかはわかりませんし、見覚えのない書店です。というよりも書店は夢の中でほぼ全く出てきません。そういう場所にある書店に営業に行った後から夢は始まりました。
そのビルの最上階、といってもせいぜい7階か8階くらいなのですが、そこがラウンジのようなバーのような感じのお店になっていると聞き、書店を回ったらちょうど5時も過ぎ、「はい、今日の仕事はおしまい」とばかりに、ちょっとそのお店をのぞいてみたのです。
高層ではないものの、周囲に高い建物がないので、全面ガラス張りのようなお店の壁は、どっちの方角も東京の夕暮れが見えて、なかなかいい感じです。と、そこへウェイターがやってきて注文をとるので、とりあえずジントニックを頼み、外の風景を眺めながらチビチビと飲んでいました。
しばらくたつと、すぐ近くのテーブルでどういう繋がりかわかりませんが、大学生からお年寄りまで、男も女もいる集団のコンパのようなものが始まりました。静に飲むというよりは、わいわい騒げるお店だったようです。ちょっとお店の雰囲気とはミスマッチですが、店側も他の客も全く気にしていないようです。
で、そのグループの中の一人が自分の中国旅行の想い出を語り始めたのです。あたしも中国が好きですから、聞くと話に聞いていました。話し方とメンバーのリアクションを見ますと、彼らは中国旅行大好き人間の集まりのようでした。彼らが一緒に中国旅行をすることがあるのか、銘々が行ってきた旅の想い出を語るために集まっているのか、そのあたりは判然としませんが、とにかく話している人も聞いている人たちも実に愉しそうです。「そこなら、ワシも行ったぞ」「えー、そんなのが出来てるの? こんど行かなくちゃ」といった声が聞こえます。
あたしも聴きながら、ああ、しばらく中国行ってないなあ、そろそろ行きたいな、と思っていると、いきなり、「さあ、会長、こんどは会長の想い出を聞かせてくださいよ」とそのグループの中の一人に声をかけられました。
「えっ、会長って誰? あたしのこと?」と疑問を挟む余地もなく、そのグループ全員の目が興味津々であたしを見つめています。全員で十数名です。あたしはいつからこのグループの会長になったんだろう、そもそもここにいる人、誰一人知らないんだけど、と思いつつ、だけども促されるままにグループの中心に移動して、あたしの中国旅行の想い出を語り始めたのです。
このグループ、お年寄りや実年世代もいますけど、大学生など若い世代も何人か混じっています。そこで、彼らには全く想像もできない、80年代の北京、そう、あたしが初めて中国へ行った88年の北京のことを話し始めました。
88年になると、もうかなり市場経済路線が進んでいますが、まだまだ高いビルも少なく、あちらこちらに昔ながらの古き良き北京が残っていました。いや、もっと昔を知っている人は既に「古き良き」は残っていないと言うかもしれませんが、少なくとも現在の北京と比べたら、全く異なる時代にタイムスリップしたような感じです。
さて、その当時の王府井の様子などを語り始めてしばらくすると、あたしは突然夢の中でタイムスリップして、ビルの最上階の飲み屋から、いま話をしていたその舞台である北京にいたのです。
なんで、と思いつつ、そこが北京だとはわかります。ただ、あたしが話をしていた北京とはちょっと違います。もう少し古いのです。でも、弁髪の人はいませんから、中華民国時代の北京、否、北平にタイムスリップしてしまったようです。そんな時代、もちろんあたしは知りません。当時の記録フィルムや写真などで知る限りですが、そんな様子の町並みです。
へえ、これが民国時代の北京か、と思って感動していると、なぜか乞食のような男が猛然とあたしの方に向かってくるのです。「この泥棒め」と叫んでいます。その乞食のような男、たぶん苦力(クーリー)だと思われますが、あたしを目指しているというのはなぜだか理解できました。
で、あたしも逃げ出します。とにかく当時の王府井を駆け回り、逃げに逃げ、ヘトヘトになりながら、なぜか上海のバンドとかを走っていて、あまりにも走って疲れたので豫園の停電のベンチで休んでいると、またもやそのクーリーが見つけ出して追いかけてきた、という夢です。夢はここで終わりました。
なんだか、ものすごく疲労感に襲われた夢でした。
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