2011年5月14日

こんなステキなことが!

書店回り。

別にあたしがサボっていたわけではなく、なんとなくタイミングが合わずに、このところしばらく逢えていなかった女の子、いや、一人前の社会人に向かって女の子呼ばわりはいけませんね、はい、書店の女性に久方ぶりに逢いました。言い訳ではありませんが、その書店にはちゃんと定期的に顔を出しています。ただ、その人にはこのところ逢えていなかったというだけです。

営業回りをしているとこういうのってよくあります。こちらはきちんと訪問しているのに、たまたまシフトがイレギュラーで休んでいた、本部での会議に行ってる、いま休憩に出ちゃったところ、などなど、どうも縁がないというか、逢えない人っていうのがいらっしゃいます。

どの出版社の人間が行っても逢えない、とにかくいつも忙しい方もいれば、あたしは逢えないのに、他の出版社の営業は逢えている、あるいはその逆の場合などいろいろありますが、不思議です。「某某店の某某さん、忙しくていつ行っても逢えないんだよね」と他の出版社の人に言われても、「えー、あたしはいつ行っても棚で作業をしていて、なんだかんだ話し込んじゃってますよ」なんて答えたりして。

誰が行っても逢えないならわかりますが、逢える営業マンと逢えない営業マンがいるという事実。縁でしょうか、ね。まさしく、縁は異なもの味なもの、です。

で、話は戻って、久しぶりに会った女性書店員。遠くの方にいたのですが、あたしを見つけると手を振って走ってきて、「久しぶりです、どうして来てくれなかったんですか?」と言いながら、なんと公衆の面前であたしに抱きついてくるではありませんか。こちらもまさかそんな状況になるとは思わずに受け身もとれなくて、そのまま倒れ込んでしまい(←ちょっと、いやかなり情けない?)ました。

彼女は、倒れたあたしの上にのっかたまま、ニコニコしながら顔を近づけて、「もう、どうしてこのところ、来てくれなかったんですか?」と言います。もうお互いの鼻と鼻がくっつきそうなくらいの至近距離です。「えー、来てるわよ、ちゃんと。それなのに、あんたの方こそいなかったんじゃない!」と、あたしも倒れたまま彼女に言い返します。「あたしをわざと避けてたでしょ?」「そんなことないわよ。」とやりとりが続きますが、この倒れたままの態勢を何とかしたいと思っているあたしです。

でも、ちょっと嬉しくて、「ねえ、重たいからどいてくれない?」とは言い出せません。それにしても、この人、全く無意識にと言うか無邪気に、こういうことをしているんでしょうね? 無邪気な魔性の女、でしょうか?

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