2011年5月 9日

いま思い返してみると・・・

東日本大震災以来、一部で言われているらしいのですが、独身者の結婚願望が強くなったそうです。あたしの周囲を見回しても、別にこれと言った兆候なり動きがあるような感じはしませんが、そういう報道がなされているようなので、全く根も葉もない話というわけでも無さそうです。

で、それを裏付けるかのような、こんな記事がありました。

独女たちが結婚したくなった理由

記事を読んでみますと、確かに「さまざまなメディアで報じられているが東日本大震災後、結婚相談所を訪れる女性が急増したり、結婚指輪の売上が増加しているという」と書いてあります。やはり本当なのかと思いつつ、それなのに蚊帳の外にいるあたしは・・・と思わずにはいられません(汗)。

で、記事の中のコメントにこのようなものがあります。
東日本大震災の時、帰宅困難になりましたよね。彼氏がいる同僚たちは彼氏と連絡を取り合って徒歩で帰りました。私は会社に泊まるか徒歩で帰るか悩んだあげく、一人では心細いので会社で一夜を明かしました。また、上司や先輩は家族の無事を確認していて・・・・・・。その時、誰かと一緒にいるって羨ましいなと心底思ったんです
ああ、そうなんですか、そう思ったのですか。37歳の独身女性の方、寂しかったのですね。あるいは35歳の方は
一人の生活に耐えられないです。こんな時、好きな人や大切な人がそばに居てくれたらって思います
とのこと。やはり、キーワードは孤独ですか。

で、ふと思い返してみました、3・11の当日を。あたしは既に何度もこのダイアリーに書いておりますが、母と二人暮らしです。当日は午後から埼玉県の桶川にある、某取次会社の倉庫へ行っていて、そこで地震に遭いました。その倉庫も、結局、その後は仕事を打ち切って、帰れる人は帰宅させたと後から聞きましたが、あたしの方は訪問目的である作業が7割方終わっていたので、やはりそこを辞去しました。

でも、別にあたしは家族に連絡を取ろうという気は起きません。もう一人、会社の人と一緒だったので、会社への連絡も、特にあたし自身はしませんでした。別に誰かと繋がっていないと不安だとか孤独だとか、そういうことを考えたりもしませんでした。

家族のことを、つまり母親のことを心配しないのか、と言われそうですが、あの揺れでは物が落ちてきて体に当たるくらいのことはあったかも知れませんが、家が潰れて死ぬようなことにはなっていないはずです。ですから、取り立てて心配はしなかったので、もちろん家に連絡をすることもしませんでした。

これも既に書きましたが、なんとか無事家に帰ることはできましたが、途中で「バスを乗り継いだりして家に向かってるから」と一度か二度、連絡をしたくらいです。やはり母親がいるということで、上に挙げた独女のように、身につまされる孤独というものを感じてはいなかったのかも知れません。それにしては「お前は全く一切連絡もしてこないんだから」と、母親に言われましたが。


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