2011年5月 2日

配本ミス

朝から苦情の電話が鳴りっぱなしです。

どれもこれも、つい先日配本された新刊の件で、書店からのクレームです。

いったい何があったのかと言いますと、配本ミスがあったのです。否、あったのですという他人事のような書き方はよくないですね。配本ミスをしてしまったのです。

あたしの勤務先は、毎月、全国の書店さんから事前に注文を募って、それに応じて新刊を配本しています。「このジャンルでこの値段なら、うちはこれくらいでいいかな」と書店の担当の方が考えた上で数を入れてきてくれます。こちらはそれをまとめ、刊行前にエクセル形式のデータにして取次各社へ送るのです。

単純に言いますと、エクセルのデータには、某某書店何冊という形式で、何行にもわたってデータが並んでいるのですが、どういうわけか今回、この書店名と冊数が一つずつずれてしまったのです。どうして一つずれてしまったのかはわかりません。わざわざ冊数の列だけずらすなんて面倒なことを意識的にやるわけないですし、たぶんエクセル上でもクリック一つでできるわけはないと思います。

理由はわかりませんが、とにかくそんな事態になってしまったのです。となると、どうなるか?

本来、その本は一冊しか注文してなかった書店に3冊入荷してしまうとか、5冊欲しかったのに1冊しか入ってこなかったといった事態が起こってしまったのです。多くの書店さんは、一月近くも前に注文しておいた本なので、自分が何冊注文していたかなんて覚えていないのですが、それでも「この出版社のこのジャンルの本は毎回何冊だ」という、うっすらとした基準がありますから、今回入ってきた数を見て、「あれ、おかしいなあ」と思い、発注の控えを見たら、自分が頼んだ数と違っていたことが判明した、というのが多くの書店さんの状況のようです。

1冊と2冊の違い、2冊と3冊の違い程度なら、「まっ、いいか」で済ませてくれるのでしょうが、冊数に相当な違いのあった書店からのクレームが、朝からひきりなしにかかってくるのです。もう平謝りです。最初の数件のクレームのうちは状況が飲み込めていなかったのですが、あまりにも続くので調べてみて、ファイルがおかしくなっていたことに気づいたのです。

もう、真っ青です。どうしてこんなことになったのか原因究明もしないとなりませんが、今はとにかく目の前のクレームの処理です。

「こんなにたくさん入ってきたけど、要らない分は返してもいいか」という書店さんもいれば、「どうして数を減らされたのでしょうか?」と聞いてくる書店さんもいます。とりあえず原因ははっきりしましたので、謝ってお詫びして、多すぎたところは返してもらい、少なかったところには足りない分をすぐ入れますと返事をして、そんなこんなで一日が過ぎました。










という夢を見たんです。

なんででしょう? ゴールデンウィークだからといって、ボーッと休んでいるな、という警告でしょうか?

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