2011年4月22日

彼女のことが心配です

スーちゃんこと、田中好子の訃報。

そもそも、今の若い人にとっては、なんで「スーちゃん」なの(?)ということから始めないとならないのでしょうか? 女優さんとしてしか知らない人も多いのでしょう。

テレビでは、元キャンディーズのという言い方を盛んにしていますし、「懐かしのなんとか」的な番組でキャンディーズというグループを見たことがあります、という人も、意外と多いのかも知れません。

あたしなどは、かろうじてリアルタイムでキャンディーズを知っている世代です。ファントなり熱狂するにはちと幼すぎたかも知れませんが、キャンディーズは知っていましたし、歌ってましたし、三人の中では誰が好きかというたわいもない会話をクラスの中でした覚えもあります。恐らく、あたしくらいまでが自分たちのアイドルとしてのキャンディーズを知っている一番下の世代でしょう。

で、そういう風に知っている芸能人が死んでしまうというのは、やはりそれなりのショックです。ショックというよりは衝撃、驚きです。大御所などと呼ばれる人は、あたしごときが知った時点で既に高齢だった(実際にはそんなに年寄りではなかったでしょうが、子供心にはそう感じました)わけで、そういう人の訃報は「ああ、そうですか」という感慨しかありません。

でも、自分がそれなりに関心を持ち得た年代の芸能人、歌手だろうと俳優・女優だろうと、そういうひとの訃報は、やはり自分の思い出の一部が欠落するような気分を覚えます。

ただ、今回の訃報であたしが真っ先に心配したのは国仲涼子のことです。

ご存じのように、国仲涼子はNHKのドラマ「ちゅらさん」で田中好子の娘役を演じていました。ドラマ的には田中好子が国仲涼子の母親役を演じていたと言うべきかもしれません。いずれにせよ、二人は母娘役を演じたわけです。

その後、あるトーク番組に国仲涼子が出ていて、田中好子のことを東京のお母さんのように慕っている、よく二人で旅行に行ったりするくらいの仲だと語っているのを聞いて、ああ、ドラマでの共演からそこまでの仲になったのか、ほのぼのとした、しみじみとしたものを感じました。確か、その番組には田中好子も出ていたのか、VTR出演だったのかしていて、休みにあたしなんかと出かけないで早くボーイフレンドを作って二人で出かけなさいといったアドバイスをかけていたのも印象的でした。

そんな国仲涼子、あたし大好きなんです。

ですから、田中好子の訃報を聞いて、真っ先に思い浮かんだのは国仲涼子はショックを受けているのではないだろうか、ということでした。そして案の定、テレビの芸能ニュースでは、いろいろな芸能人関係者のコメントを紹介していましたが、国仲涼子はショックのあまりコメントも出せない状態だとのことです。

あたしとしては、国仲涼子ちゃんに早く元気になって欲しいと、いまはそれを切に願っています。

読んだ感想を書く