2011年4月16日

年端もいかぬ?

この数日、書店回りの途次、新入学、新入園の子供を連れた、若い夫婦を見かけることが多かったです。子供の手前なのか、はたまたママ友的な配慮なのか、派手すぎず地味すぎず、シックという言葉が一番当たり障りなく相応しげな出で立ちのお母さんが多いです。お父さんはほぼ全員が、ごくごく普通の背広ですね(笑)。

ほほえましい光景だなあと思う反面、「自分はいったい何をやっているんだ!」という気持ちにもさせられます。こういった光景を見る場合、子供は幼稚園か小学校へ入るくらいの子供がほとんどです。さすがに子供が中学生ともなると、親子連れでという姿もめっきり少ないような気がします。

幼稚園あるいは小学校に入るような子供を持つ両親の平均年齢っていくつくらいなのでしょう? 最近は晩婚化が進んでいますから、男性が30歳、女性が28歳くらいで結婚したとして、お父さんは30代半ば、お母さんは30代前半というところでしょうか? 見ているともっと若い夫婦も多い気がしますが、まあ、そんなところでしょう。

いずれにせよ、あたしなどから見たら一回り以上も下の世代です。あたしが中学生で、クラスに馴染めなくて、どちらかといえば嫌われていた、いじめられていたような頃に生まれてきた世代ですよね。そんな連中が人の子の親となって子供の入園式、入学式に足を運んでいるなんて、信じられません。こんな子供が、よくもまあ子育てをしているなあと感心してしまいます。

いや、信じられないのは、それでもまだあたしがふらふらと独り身でいることの方かも知れません。この時季でなくとも、書店回りの昼下がり、買い物をしている若い夫婦、子供連れの場合もあれば、そうでない場合もありますが、あたしから見たらどう見ても子供、まだ学生じゃないの、と言いたくなるような男女が、既に夫婦として家庭を築いているということが不思議です。

結婚してれば一人前、という時代はとっくの昔に過去のものになっているのはわかっていますが、それでもあたしみたいに結婚していない人間からは、多少の羨望を持って眺めてしまいます(汗)。別に自分を卑下するつもりはないですが、恋人はおろか友達すらいないわが身の原状を省みると、やはりあたしはどこか欠陥があるのだろうなあ、そう感じてしまいます。

とりあえず、こうして無難に社会人、会社人間をこなせているので、世間一般的には問題ないのかも知れませんが、人間としてはものすごーく問題だらけ、汚点だらけの存在なのではないか、そんな気がしてきます。

そういう気分に拍車をかけるかのように、桜がはらはらと散っていくのですよね。

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