内面、内面と言われても......
『結婚問題 とりあえず、読み終わったばかりの『40歳からのモテる技術 確かに、40を過ぎた中年のオヤジがモテるには、もう若い連中と外見で競ってもムリだから、内面でアピールするべきというのは至極もっともなご意見です。もちろん、その内面の前に、最低限の外見のメンテも怠るなというご高説も、おっしゃるとおりです。 とりあえず、外見に関しては、同書に書かれているような悲惨な状況には、あたしは至っていないと思うのですが、ただ見るからに貧相である、温かみよりは冷たさを他人に感じさせてしまうタイプであることは間違いないです。 まあ、そのあたりはおくとしても、内面と言われると、途端にあたしはションボリしてしまいます。 だって、内面、つまり性格のよさ、よく言われるような優しさだけではないと思いますが、誠実さとか、思いやる心とか、共感性とか、あたしにはことごとく欠如していると思います。 そもそもが他人を信じられない人間が、人にモテようと考えること自体が間違っていると言われてしまえば、それこそ「ごもっとも」としか答えようがありません。 読み進むうちに感じてきた違和感というのは、たぶん、そんなところに根っこがあるのかな、と。つまり、それなりに若い頃に友人と楽しい思い出を作ってきた、何人か付き合った恋人もいた、出も気づいたら結婚もできずにこの歳まで来てしまった、恐らくそんな人を読者ターゲットにしているのでしょう。 あたしには、振り返ってみても楽しかった青春時代なんてないですし、友達と呼べるような存在もいません。もちろん恋人はいまだかつて存在したことはなく、人生を振り返っても他人が登場する思い出というのはほぼ皆無に近い状態です。 著者は、インターネットを駆使し、趣味を通じて知り合うべきと言いますが、少なくとも趣味を通じてそういう仲間ができるようなことはないですし、そもそもあたし、生まれてこの方一度も、「この人とはウマが合うなあ」と感じるような人に出逢ったことがないので、趣味を通じてと言われても、困ります。 クラスでも仕事場でも、しょっちゅう「どうも、周りの人とは感覚が違う」「なんか合わない」と感じることばかりでしたから、結局、多少の趣味の近さで巡り会ったとしても、たぶんきっと相手と自分との違いにばかり目が向いてしまうのではないかと思うのです。 となると、あとはどうすればよいのでしょうね? |
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