2011年3月25日

Victims

放射線は目に見えないから怖いと皆さんおっしゃいますけど、もし見えたとしたら、もっと怖くないですか? それこそ今だったら、東京のそこら中で、空から振ってきたり、風上から流れてきたりしているんでしょ? それが全部見えてごらんなさいよ。映画で網目のようなレーザー光線が逃げ場のない通路の向こうから迫ってきて、あっという間に体を切り裂いていく、あんなイメージが目に浮かびます。

別に目に見える放射線が当たったからといって、すぐにどうこうなるわけではないでしょうけど、やはり目に見えたら怖がってパニックに陥る人も大勢出そうな気がします。

さて、今日は余震も収まっている感じの東京です。書店も明日くらいから、平常の営業時間に限りなく近くなりそうです。既に、8時くらいまでの営業になっている書店もちらほら見えますし、この週末が一つのターニングポイントになる予感がします。

聞いた話によると、百貨店業界が横並びで営業時間の協定を行なっているとか。それもこの週末くらいから徐々に通常時間に戻るのではないかとのことです。そうなれば、デパートなどしょっぴんもールなどに入っている書店の営業時間も延びますね。

やはり5時以降のお客さんって多いですから、これは朗報でしょう。今日なども、昨日に比べると書店にお客さんが戻ってきているなと実感できました。もちろん昨日とは訪問した書店が異なるのですけど・・・・・・

新宿の書店、紀伊國屋書店も、ジュンク堂書店も、ブックファーストも徐々に徐々に閉店時間が遅くなってきています。客足も戻ってくるでしょう。こちらも一安心です。残るは、多摩地区などの郊外ですね。まだまだ当分は計画停電が続きそうですから。

とまあ、都内は明るい話題が見えてきているのですが、被災地はどうなのでしょうか? いわきなど風評被害(←これは天災ではなく人災です!)で困っている地域もあるようですし、震災直後のハイテンション(?)、躁状態とでも言いましょうか、それも終わって、この一週間から十日間くらいは現実が見えてきて暗澹たる状態ではないでしょうか?

被災者の方々、被災者と聞くと「victim」、あたしはカルチャークラブのこの曲を思い出します。



カルチャークラブは佳曲が多いですが、この曲もまさしくその一曲に入ると思います。戦争でも、今回のような天災でもそうなんですが、あたしは被災者の映像を見ると、もう条件反射的にこの曲が頭の中に流れてくるんです。

それにしても、そろそろ公共広告機構のCMだけでなく、震災のニュースにも飽きが来ております。何度も書いているように、あたしのように冷たい人間、他人の心の痛みがわからない人間には、もうこのニュースの洪水はうんざりです。

それと街頭募金。まるで募金をしないで通り過ぎると極悪人であると断罪されるかのような視線がたまらなくイヤです。だって、「できること」をすればいいんでしょ? あたしに出来ることの中に「募金をする」というのは、現時点ではないんです。スミマセン。他のこと、何かあたしで出来ることを探しますから、ご容赦ください。

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