2011年3月26日

Murderer is happy

震災の影響で放送が延期されていたTBS系ドラマ「LADY」の最終回が、昨晩ようやく放送されました。ドラマ自体の評判はどうだったのかよくわかりませんが、あたしは毎回見てました。別に北川景子のファンだというわけでもなければ、木村多江が好きだというわけでもありません。(←要潤は好きかも!)

心理捜査というか、プロファイリングのスペシャリストのドラマですよね。このところ、あっちの局、こっちの局でも放送されているような気がしますが、ずっと見ていて感じたのは、北川景子が演じる主人公のような感情の起伏が激しい人が、果たしてプロファイリングできるのだろうか、ということです。それに、なんとなく、プロファイリングというよりも、主人公の霊感(?)のようなものに頼っているところが多分にあった気がしました。あれじゃあ科学ではないでしょ、とツッコミを入れたくなります。

で、最終回。

ここまでずっと引っ張ってきた伏線が収束に向かうわけですが、なんとなくつまらないというか、蓋を開けてみたら「なんだ、こんなこと?」という感じです。それ以前の、ユースケ・サンタマリアの謎の行動の種明かしもしらけた感じでしたし・・・・・・。

この前まで見ていた「SPEC」でもそうだったんですが、最近のこの手のドラマって、毎回の事件やエピソードを解いていくのと平行して、背後に大きなエピソードが隠れているかのようなストーリー展開が多くなってます。でも、どれもこれもどっちらけな内容で、期待外れに終わっています。秀逸だったのは、やはり「ケイゾク」でしたけど。

さて、この最終回で主人公の北川景子が犯人に言うセリフでこんなのがありました。

人は、人を殺しても幸せにはなれない!

最終回の中でもキラータームというか、決めゼリフだったのかも知れませんが、「えーっ、この人、なに見当違いのこと言ってるの!」というのが、あたしの正直な感想です。

だって、別に人殺しって、自分が幸せになりたいからするものではないでしょう? そんな、幸不幸なんて次元の話ではない気がするんですけど、あたしは。あるのは、ただただ憎しみ、怨み、そしてその憎い相手を殺して、多少はスッキリするところはあるかも知れませんが、それで幸せになろうなんて思っている殺人犯がいるでしょうか?

なんか、こういうセリフを主人公に語らせてしまうなんて、ちょっと甘ちゃんな気がします。


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