2011年3月21日

スクール!!

震災のため一週放送が飛んでしまったフジテレビ系のドラマ「スクール!!」が、昨晩2時間放送で完結しました。どうも、先週の分と昨夜の最終回の分を併せて放送したようですね。まあ、仕方ないでしょう。

ドラマ自体は、予想されたような結末とはいえ愉しめました。学園ドラマの王道ですね。あるクラスだけがフィーチャーされるのは仕方ないにしても、1話のころの教師の無気力さはあまりにもデフォルメしすぎではないかな、という気もしました。

そういうところはともかく、最終的なメッセージというか結末として、小学校ってそんなにいいものなのでしょうか? 家族みたいなところなのでしょうか?

あたしにはそうは思えません。

あたしが卒業した小学校は、この数年来、校舎の建て替えなどが行なわれ、あたしが通っていたころの面影は全くありません。先生方も公立ですから転任があって誰一人残っていないはずです。そうなると、母校とは言っても、現実の小学校になんの郷愁もわきませんし懐かしさを感じることもありません。むろん家族のような温かみだって感じられません。

それでも心の中で母校という思いが残っているのかと言われれば、確かに事実としてあたしの母校ではありますが、やはりそこに懐かしさなどを感じるようなことはありません。思い出されるのは、クラスメートから好かれていなかった、どちらかと言えば嫌われていて、イジメられっ子に近い存在だったという記憶ばかりです。そういったものは、ともて思い出などとは呼べません。忌まわしい記憶、忘れてしまいたい過去の一部分でしかありません。

ああいう風にドラマで「学校って素晴らしい」と持ち上げれば持ち上げるほど、居心地の悪い思いを抱いてしまうのは、そんな記憶が甦るからです。


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